食卓も部屋もシーリングライトのみのダイニングを変える!

普段の暮らしの中で、部屋がなんとなく暗いな、とか、明るすぎるかな? といったことは感じるものの、では照明器具をどのように変えればいいのか、を考えると、どこから手をつければいいのかわからなくなってしまう方も多いことでしょう。今回は部屋ごとに照明を付け替え、ビフォーアフターで比較することで、あかりの効果を見てみることにしましょう。

まずはダイニングです。下の写真をご覧ください。
こちらは、8畳ほどの広さのダイニングです。照明は天井に設置した蛍光灯のシーリングライト一灯のみ。この照明器具ひとつだけで、食卓の上はもちろんのこと、部屋全体を照らしている状態です。どこにでもありそうなダイニングの風景なのですが、やはりやや暗く、どこか殺風景な印象も否めません。
Before/ダイニング

Before/ダイニングはやや味気ない印象。照明器具は天井の蛍光灯シーリングライト一灯(92ワット)のみです


ペンダントライトやスタンドで「一室多灯」スタイルに

上の写真のダイニングの照明をLED照明器具に替え、一室多灯(ひとつの部屋に複数のあかりを取り入れる)スタイルにしたのが、下の写真です。
いかがですか? 同じ部屋だとは思えないくらい素敵な雰囲気に変わったのではないでしょうか。
After/ダイニング

After/ダイニングの印象はかなり変わりました。LEDの一室多灯にし、間接光や拡散光などを取り入れたことで、部屋の要所要所にあかりが配置され、空間が華やかになりました。すべてのLED照明器具の消費電力をあわせても、28.4ワット(約70%の省エネ)です


天井直付けのシーリングライトは、ペンダントタイプに変更しました。既存の引っ掛けシーリングの金具に配線ダクト(簡易取付型)を取り付けて、そこから食卓の真上を照らすように、ペンダントタイプの照明器具を設置しています。こうすることで、とくに工事をすることなく、既存の照明器具をペンダントタイプに容易に取り替えることができます。
乳白色のガラスシェードを通して、白熱電球60w相当のLEDの明かりが2つ、テーブルの上にやわらかく降り注ぎます。テーブルや椅子などの家具は全く変えていませんが、食卓の上をペンダントで照らすだけで、ぐんと高級感が増したように見えるのではないでしょうか。

小型のLEDスタンド

 

サイドボードの上には、小型のLEDスタンドを置きました。これは全方向に光が届く拡散タイプです。また、窓際の足元には間接光タイプのLEDスタンドを使って、下からの光を配置しています(右写真)。

人は、空間全体が均一に明るいよりも、明るい場所と暗い場所があると、明るいところに引きつけられます。写真では、食卓の上にペンダントタイプの照明を取り付けることで、卓上が際立って見えますよね。照明は天井だけに取り付けるのではなく、目線よりも低い位置にスタンドなどを配置してみるのも、おすすめです。

 
照明計画を立ててくれた、日本照明工業会会員企業の吉田祐子さん

照明計画を立ててくれた、日本照明工業会会員企業の吉田祐子さん

今回の照明計画をプランニングしてくれた吉田祐子さんは「拡散光タイプと間接光タイプという具合に、異なるふたつの光を取り入れることで、奥行きや陰影を演出できるように配慮しました」と、工夫のポイントを語ってくれました。

 
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