南口の35haでは農地が宅地へ、
景観に配慮した街づくりが進行中
次に南口側。こちらは駅正面に2008年3月にリニューアルオープンした商業施設モリシア津田沼があり、その左右で異なる街が広がっています。駅を背に向かって左側には日本の私立理工系大学としては最古の千葉工業大学のキャンパスがあり、敷地内には複数の高層建物も。この場所にはかつて陸軍鉄道第2聯隊(それ以前は第三大隊)があり、現在も当時の煉瓦造りの門が登録有形文化財として残されています。
モリシアの右手から奥にかけて広がるのが35haにも及ぶ土地区画整理事業が行われている奏の杜です。習志野市の公立学校の中には全国の合奏コンクールで優秀な成績を上げている学校が多いことなどから、習志野市は音楽のまちを標榜しており、そこから名付けられたエリアで、もともとは人参などを栽培する農地として利用されてきた場所。ところが、農家の減少から空き地が目立つようになり、宅地へと転換されたものです。
近いところでは津田沼駅から歩いて3分ほどですから、空き地のまま、放置しておくのは惜しいというわけです。この開発により、人口7000人、世帯数2800世帯ほどニュータウンが誕生する予定で、全域で電柱、電線の地中化、道路に接した宅地には幅50cm以上の緑地帯を義務付けるなど景観に配慮した街が生まれることになっています。
敷地入口には新しい商業施設も作られ、公園なども整備が行われている最中。住宅としては大規模マンション、一戸建てなどとバリエーションがあり、計画的に配されています。それぞれ、一部はすでに入居が始まってもいます。
ただ、価格的にはマンション、一戸建てもかなり高め。マンションでは70平米前後で4000万円台~、一戸建ては定期借地なども多く、それ以外では建売一戸建てで数千万円から8000万円くらいまでもあったとか。街全体が変わるという期待もあり、全体として高めということでしょう。
建売新築一戸建てが3000万円~4000万円、
賃貸はワンルームで5万円~
まず、新築マンションは現状、土地区画整理エリアがメインとなっているため、省略。中古マンションでは駅から徒歩10分圏内は少なく、築20年以内でみると、60平米~70平米で3000万円前後までといったところ。80平米を越す広さはあまり多くはありません。一戸建てについては津田沼から徒歩20分圏までで3000万円から4000万円がメイン。距離によって土地面積は異なるものの、100平米から150平米までで間取りは4LDKが中心です。
賃貸はワンルームマンションで5万円~、2DKで8万円前後、3DKで9万円前後となっており、アパートになると2DK、3DKは1万円近く安くなります。
駅周辺に商業施設が多い利便性に加え、進む新しい街づくりに期待の高まる津田沼駅周辺。駅前に住みたいファミリーなら、どんな街が生まれてくるのか、覗きに行ってみてはどうでしょう。