英語力が高ければ、スコアは取れる

A君はTOEICの対策をほとんどしていませんが、高いスコアを取ることが出来ました。なぜでしょうか? 

ずばり、「英語力が高い」からです。

逆に言うと、英語力そのものをしっかり上げることが出来れば、TOEICの問題集をほとんど解かなくても、高いスコアを取ることは十分可能だということです。ですが、実際には、多くの人が英語力を上げないで、スコアアップだけしようとしてしまいます。その結果、ただひたすら問題演習だけをしてしまうのです。

このようなやり方で勉強していると、A君とは対照的に、以前と比べて「英語を聞き取れる」あるいは「英文を読める」という実質的な英語力の向上を経験することなく、ただ解いた問題の正答数に一喜一憂するだけになってしまうことがよくあります。

「英語力」そのものを上げることにフォーカスせず、ただ「スコアアップ」だけを求めてしまう。まさにこの姿勢こそが、多くのTOEIC学習者がスコアに見合った実力がつかない一番の原因となっているのです。


英語力を上げることに特化したTOEIC対策とは?

私が主宰しているTOEICスクールでは、「TOEICテスト新公式問題集Vol.4」を使って、「TOEICのスコアアップ」と「使える英語」を同時に達成する指導を行っています。具体的にどんなことをしているかをご紹介したいと思います。


まず、リスニングセクションでは、「言えるものは聞き取れる」という考え方のもと、自分がスラスラ言える英語を増やすトレーニングを徹底的にやってもらいます。

公式問題集を活用して「使える英語」を身につける

公式問題集を活用して「使える英語」を身につける

Part1(写真問題)やPart2(応答問題)の短文の聞き取りでは、正解を選べただけではダメで、答え合わせをする際に、必ずセンテンスずつリピートしてもらいます。

例えば、When are you going to come? という英文を聞いたら、そっくりそのまま言えるかチェックします。

Whenのnとareがリエゾン(音が連結する現象)して、ウェナと聞こえるため、Whereと混同して、場所を聞いていると勘違いしてしまう人もいます。ですが、普段からWhen areをウェナと発音していれば、瞬時にWhen areだと認識できるようになります。

「言えるものは聞き取れる」ということを意識して、ぜひリピート練習をしてみてください。自分でも言える表現が増えれば増えるほど、リスニングが楽になることを実感できるはずです。

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