沖縄の観光・旅行/沖縄の離島

南大東島の観光・ツアー情報

水深400mもの深海に浮かぶ南大東島。大自然に囲まれたこの島では、ダイビングはもちろんのこと、様々な秘境体験ができます。ダイトウブルーの海に潜るもよし、探検家になった気分での地底探検にトライするもよし、ダイナミックに楽しんで欲しい、南大東島の観光情報についてお話します。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

南大東島の観光について

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海にも陸にも大自然の不思議がいっぱいの南大東島

南大東島の大きさは周囲にして約21km。宿やお店があるのは島の真中にある在所という集落で、空港や港からは距離があります。島には、島の歴史や文化を紹介する「ふるさと文化センター」や、島の自然を紹介する「島まるごと館」があるので、島に着いたら観光に出かける前にちょっと立ち寄ってみるのをおすすめします。ざっとでも島のことを勉強してから散策に出かけると、より深く島を楽しめるのではないかと思います。
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開拓時代からの歴史を展示で閲覧できるふるさと文化センター


島内移動については、周遊道路があり自転車でまわれないこともありませんが、可能であれば車もしくはバイクの利用をおすすめです。というのも、この島は一見すると平に見えるのですが、実はすり鉢状になっていて、集落のある島の中心地から外周へ向かうにつれ標高が高くなるのです。山こそありませんが、けっこう坂続きの箇所もあり、それなりに体力を使います。特に、夏の炎天下の下では十分な注意が必要です。

自転車や車のレンタルはどこの宿でも手配可能(もしくはレンタル会社を紹介してくれます)。島に一軒あるレンタカー会社は大東観光商事のKMレンタカー。ちなみに島にガソリンスタンドは一カ所しかなく、休日には閉まってしまうのでご注意を。

また、ダイビングをするのであればもちろんガイドが必要ですが、釣り、ネイチャーツアーなど、南大東島の大自然を探索するのには、ツアーを活用するのがおすすめです。全てがダイナミックな南大東島では、専門家の手を借りないと見に行けない場所がたくさんありますし、ものすごく貴重な自然を見過ごしてしまうことも! くれぐれもこの島が、人が住み始めてようやく100年ちょっとの秘境であることをお忘れなく。

大東観光商事 KMレンタカー 
Tel.09802-2-4333 


南大東島の大自然を遊ぶ秘境ツアー

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地底にこんなに透明な湖が!と驚く地底湖。地底湖までの道のりはまさに探検家気分 (C)オフィスキーポイント

島といえども大きな池があり、世界の誇る珍しい地底世界を持つ南大東島では、大自然を感じる様々なアクティビティが体験できます。星野洞の神秘的な美しさに感動した人は、ぜひ地底湖ツアーへ。島の地底へと潜ると、そこには驚くほど透明度が高い湖水があるのです。鍾乳石からしたたる水滴が美しい波紋を広げるその湖の美しさと、気の遠くなるような時間をかけて作りあげられる自然の芸術に宇宙の神秘を感じるかもしれません。

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南大東島の池はみな地底で繋がっているのだとか。リラックスした気分で楽しめる水上散策はおすすめのアクティビティ (C)オフィスキーポイント


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水際にやってくる鳥たちの姿を近くで見れるのもカヌーツアーの楽しみ。写真は一休みするダイトウヒヨドリ (C)オフィスキーポイント

南大東島の自然を観察なるなら、カヌーツアーもおすすめです。世界でも珍しい淡水に生息するオヒルギをはじめ、数々の固有種や、珍しい南国の植物を観察しながら、水辺へやってくる水鳥たちの姿を眺めることができます。ゆったりと島の自然と接することができるこのツアーでは、海だけではない島の魅力に気付くでしょう。また、ダイトウオオコウモリや星空、季節によっては夜になると光る不思議なキノコなど、夜の南大東島の自然を観察するナイトツアーも用意されています。昼間とは違った自然の魅力に、南大東島の奥深さを感じるはずです。

■ツアーお問合せ
オフィス・キーポイント
沖縄県島尻郡南大東村字在所52 三島商事シェアオフィス101号
Tel.090-5082-4949


ダイトウブルーを体感するダイビング

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限りないブルーの世界を体験できるゴンゴン穴ポイント。写真ではとても表現できないブルーの世界が広がっています (C)ボロジノアイランド

大東島の大自然といえば、ダイビングを抜きには語れません。絶海の孤島であり、透明度100mともいわれる大東島の近海にはいくつもの海流が流れるためか、陸上同様、海の中の生態系もかなり興味深いものです。海の中をよく知るダイバーにとって大東島の海は、沖縄の海ともハワイの海とも異なる、もちろん日本の海とも違う、それでいてその全部が詰まっている多彩な海洋生命の宝庫。

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生命豊かな海の中。驚くほど魚影が濃く珍種にお目にかかることもめずらしくありません (C)ボロジノアイランド

そんな大東島の海では、他の海では考えられない珍しい風景がごくごく普通に繰り広げられています。伊豆諸島や小笠原の固有種であるダイバーに人気のユウゼンがうようよいるかと思えば、ハワイ諸島あたりで見られるトンプソンチョウチョウウオが群れをなして泳いでいるので、その様子には経験豊富なダイバーたちも驚かされるそう。大東島の海を知らない人間が想像すると、マンタやナポレオンフィッシュといった大物や、トルネードを巻く魚の大群のようなダイナミックなイメージを持ちますが、そういったダイナミックな魚影ももちろんのこと、意外にクマノミなど小さな魚たちの姿も多く見られます。しかも、それがビーチから入ってすぐの浅瀬ではなく、水深20~40mの深い場所に生息しているというのですから不思議です。マンタやイルカはもちろん、2月~4月の間は回遊しているザトウクジラの姿と出会うことも。

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ダイトウブルーの海の中を悠々と泳ぐマンタの姿 (C)ボロジノアイランド

マクロから大物、そして地形ファンも絶対に満足できる、ダイナミックかつ神秘的な洞窟ポイントまで、なんでもそろうのが大東島の海なのです。

こう聞けば、何が何でもダイトウブルーを体験してみたくなりますが、潮の流れが速く急に変化する大東島の海でのダイビングはエキスパートオンリー。100本以上の経験が必要とされるので、ご注意を。

■ダイビングお問い合わせ
ダイビングサービス ボロジノアイランド
島尻郡南大東村字在所69番地
Tel. 09802-2-2757
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