SUBARU(スバル)/レヴォーグ

“レガシィの正常進化版”レヴォーグ試乗レポート

レヴォーグのプロトタイプに試乗することができた。乗り心地は欧州車とガチで戦えるほど上質で、ボディ剛性感が高く静粛性も高い。しかし、スターティングプライスを見てみると、そこは魅力あふれる輸入車が混じってくる価格帯となっており、そこが気になるところだ。果たして売れるのだろうか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

レヴォーグの走りはいかに?

東京モーターショーやオートサロンに出展され大いに話題を集めたスバル・レヴォーグのプロトタイプに試乗した。CMのキャッチコピーで「25年ぶりのフルデルチェンジ」とされている通り、レガシィの後継モデルでなくレオーネの生まれ変わりということになります。
レヴォーグのプロトタイプ

試乗できたレヴォーグのプロトタイプ

ただクルマ作りは先代レガシィの正常進化系といったイメージ。先代レガシィ、ヨーロッパ車に追いつけ追い越せを開発目標にし、相当な成功を収めたのだった。だからこそスバル車で初めての日本COTYにも輝いている。現行レガシィはアメリカを意識しすぎたため日本で低迷してしまう。

レヴォーグに乗ると「4代目レガシィのコンセプトを踏襲してフルモデルチェンジしたらこんなクルマになったんだろうな」と感じる。乗り心地はヨーロッパ車とガチで戦えるくらい上質。ボディ剛性感が高く、静粛性も高い。日本車に珍しい正統派のクルマ作りなのだった。

なかなか好評なデザインのボディサイズは日本専用車ということで4690mm×1780mm。ハンドル握ってみたら、ちょうど良いサイズだと感じた。車幅がホンの少し4代目レガシィより広いだけだと思って頂ければOK(その分ラゲッジスペースも少し大きくなっている)。

1.6リッターでも十分走りはスポーティー

レヴォーグのエンジン

レヴォーグ搭載の直噴ターボDITエンジン

搭載されるエンジンは1.6リッター170馬力と、2リッター300馬力。どちらもターボ付きで、170馬力がECOを意識したもの。アイドリングストップ機能付き&レギュラー仕様となっている。スバルによれば初期受注の70%程度が1.6リッターだという。そういう時代です。

動力性能はターボ無しだと2.5リッターに相応するパワー持つ1.6リッターで十分。というかスポーティですらある。300馬力に乗ると「速いですね!」と思うが、やはりアイドリングストップは時代のニーズ。元気一杯走りたいという人じゃない限り、1.6リッターをすすめておく。

感心したのが新世代のアイサイト。今まで30km/h以下で完全停止だった自動ブレーキは50km/hにグレードアップ。試してみたら、50km/hだって余裕! 濡れた路面など悪条件でない限り、もう少し高い速度からでも止まれそうな雰囲気。もちろん歩行者も感知出来る。

ただアイサイトは前方の安全確保しか出来ない。実際の交通状況だと、左右後方の死角の警報が欲しいところ。このあたりは同じ予算で買えるボルボV40や、VWゴルフなどもショッピングリストに上げて比較してみることをすすめておく。日本車は高くなり、輸入車がお買い頃になってきた。

もう一つ気になるのが、価格です。4代目レガシィの売れ筋は300万円前後だったものの、スターティングプライスを見ると200万円少々。ハードル低く感じた。されどレヴォーグだと277万5600円から。この価格帯は魅力溢れる輸入車が混ざる。果たしていかに?
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