新宿文化クイントビル
江戸時代からのまちづくりの象徴、そして世界の”衣文化”を発信する地
水玉川上水に携わった先人の偉業を伝えるモニュメントとイルミネーション
輝く地球儀のオブジェ
新宿マインズタワー横の細い道を抜け、西(都庁方面)へ歩くとレンガ造りの半円形とその間から黄金に輝くイルミネーションが見えてきます。実はこの辺りはかつて江戸幕府により作られた『玉川上水』が流れていた場所。近代ビルの前に現れた半円は、玉川上水に携わった先人の偉業を後世に伝えるために建立されました。
時が流れ、明治時代になると玉川上水は新宿駅構内の地下に設けられることになります。そのレンガ造りの水路をモチーフとし、当時のレンガを一部使用して、ほぼ原寸大で再現されたのがこのモニュメントなのです。
江戸城下の急激な発展に伴う水不足を解消するために造られた人口の水路。その後、新水路が開設されると大部分が地下に埋没、蓋などをされたため、地上は道路や公園として整備されました。ここでは、東京の近代水道創設の歴史を垣間見ることができます。その先には存在感抜群の地球儀のオブジェも輝きます。
≪DATA≫
■新宿文化クイントビル
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7
アクセス:地下道ワンデーストリート 出口O-1に隣接
文化女子大学新都心キャンパス隣にある超高層ビルで、1階に文化学園服飾博物館が、2階に作品展示などが行われる文化クイントサロンなど文化女子大学関連施設が入るほか、オフィスや飲食店が入居している。
新宿アイランド”LOVE”のオブジェと西新宿イルミネーションミュージアム
”LOVE”のオブジェと色が変化するイルミネーション
新宿アイランドタワーの地下広場。周りを飲食店が囲み、中央はフリースペースとなっている。照明も絵になる憩いの空間。
クイントビルから甲州街道を渡りると、KDDIビル、新宿モノリス、新宿NSビルなどの高層ビルが立ち並んでいます。議事堂通りを進み、『京王プラザホテル』や『新宿三井ビル』のイルミネーションを右に見ながら進んだ先が『新宿アイランド』です。
この西新宿の街が一体となってクリスマスを中心に開催されるのが『illumination museum 2013』。その中でもバレンタインまでイルミネーションを実施している新宿アイランドは、TVドラマなどにたびたび登場する”LOVE”のオブジェで有名です。オブジェ周辺のアプローチ広場では華やかなイルミネーションが展開されています。
立体的な配置が美しい新宿三井ビルのイルミネーション
ところで、今回は通りすぎてしまった『京王プラザホテル』では、毎年宿泊者の協力で壁面に描き出す参加型の光のアート『Xmas イルミネーションナイト』を開催(2013年は12月10日に終了)しています。トナカイやツリーといったクリスマス定番の図柄に加え、その年の流行や話題を盛り込んだ図柄やメッセージが1夜限りでホテル壁面に映し出されます。約1年後になりますが、開催されれば20回目となる今年2014年も楽しみです。
≪DATA≫
■illumination museum 2013
西新宿街ぐるみプロジェクト・街ぐるみnet
新宿アイランド、新宿センタービル、新宿野村ビル、新宿パークタワー、新宿三井ビル、京王プラザホテル、パーク ハイアット 東京、ハイアット リージェンシー 東京、ヒルトン東京、小田急百貨店などで開催。開催期間や時間は施設により異なる。
■新宿アイランド冬季イルミネーション(2014年2月14日まで)
■新宿三井ビルイルミネーション(2014年2月14日まで)
*2013ウインターシーズンは終了している施設も多いため、実施期間など詳細は各施設の公式サイト等でご確認ください。本記事の取材・撮影は2014年1月中旬に実施しました。
>>次のページでは、新宿住友ビル展望室、東京都庁展望室からみた夜景をご紹介します。