大行列のシンガポール流おでんとは？永祥興豆腐

ランチタイムを過ぎたのに謎の大行列の人気店、永祥興豆腐

ホーカー激戦区、チャイナタウンにほど近いピープルズパーク内で、いつも長蛇の列の醸豆腐（ヨントーフ）のお店。ホーカーズ全体としてはがらんとしているのに、ものすごい行列を見たら、このお店だと思って間違いありません。「醸」という漢字から、何か発酵したもの？という印象を持ったりしますが、魚の練り物と厚揚げの入った、シンガポールのおでんのような感じの物です。
通常は、切った野菜等が並べられていて、好きな具材を自分で選んでお椀に入れ、お店の人に渡してスープを入れてもらうシステムなのですが、勝手が分からないと、なかなかハードルが高いもの。こちらはあらかじめ具材が決まっていて、レギュラー（3.5シンガポールドル）かラージ（4シンガポールドル）を伝えれば良いだけなので、旅行者でも注文し易いのが特徴です。

並んでも食べたい、醸豆腐のお味とは？

醸豆腐屋さんの多くは、野菜だけでなく麺やご飯を入れられますが、こちらは麺もご飯もなし。1種類の醸豆腐だけで勝負する、潔いお店です。中の具は、フィッシュボール、イワシのつみれを塗った豆腐、お店で揚げたこだわりの厚揚げ、薬味のネギと香菜のみ。フィッシュボールは滑らかで弾力があり、揚げたての厚揚げはごま油の香りが香ばしく、シンプルな美味しさを追求しているのがわかります。そして、何と言ってもスープが美味しいのです。胡椒をほのかに効かせたスープは、いくらでも頂けそうな上品な味わいで、じんわりと身体に染み渡ります。添えられたチリソースは、スイートチリソースなので、辛すぎず食べ易いです。厚揚げに少しつけて食べるのがお勧めです。

開店時間からしても、食事と言うより、軽食のような感覚で皆さん頂いているようです。また、仕込みの都合上、開店時間は若干前後する事がありますのでご注意を。観光の合間、時間にゆとりがあれば、地元の皆さんのお墨付きの味を試してみてはいかがでしょうか？

＜DATA＞
■永祥興豆腐（Yong Xiang Xing Tau Foo）
営業時間：13:30～17:00  月曜休
住所：101 Upper Cross St #01-1084 People's Park Center, Singapore 050032
アクセス：MRTチャイナタウン駅徒歩2分