チェコ/チェコ基本情報

チェコのお土産(2ページ目)

チェコには、ファッションやグルメに関して、だれもが欲しがるような有名ブランドがありません。お土産は現在開発中という状況ですが、そんななかでもチェコの人たちが日常に使うものにはなんとも素朴な味わいがあります。なんともチェコらしさを感じさせるものがあり、お土産としてもお勧めできます。

執筆者:増田 幸弘

ボタニクス

包装がおもしろいボタニクスの石けん

包装がおもしろいボタニクスの石けん

ボタニクスではプラハ郊外にある自家農園で栽培した天然素材を材料に、石けんやエッセンシャルオイルなどをつくっています。天然素材なので肌にやさしく、またハーブや果実そのものがもつ治癒効果を活かしています。

こうした天然素材を使ったボディケアは中世の時代から伝統だとボタニクスは説明しています。歴史の本を調べると、プラハを流れるヴルタヴァ川沿いには当時、公衆浴場がいくつかありました。シラカバの小枝を身体に巻き、蒸し風呂に入るという入浴法があったようです。シラカバには皮膚への保湿効果があることを、中世の人びとはすでに知っていたのでしょう。

おもちゃ

観光客が多いエリアではよくマリオネットが店先に並んでいる

観光客が多いエリアではよくマリオネットが店先に並んでいる

おもちゃ屋さんをのぞくと、いつもチェコらしいなあと思います。木でつくった素朴なおもちゃやマリオネット、指人形などが所狭しと並んでいるからです。思わず童心に返った気持ちになります。こうしたおもちゃはチェコ製が多いという点もおみやげに向いていると思います。

小さな子どもが引っ張って遊ぶ紐のついたおもちゃは、動くとカタカタ音がしたり、羽が動いたりして、シンプルながらも、よくできています。伝統の技術でつくるろくろ細工人形はとてもかわいらしいものが多いです。

社会主義時代の自動車をモデルにしたミニカーは、レトロなデザインが目を引きます。チェコのKOVAP社は知る人ぞ知るブリキ玩具メーカー。すべて手作業でつくられているこの玩具は、世界中にコレクターがいるそうです。また、マリオネットはお土産用の簡易なものから、公演にも使えそうな本格的なものまで、多彩なものがあります。マリオネットは本格的なものは1万円から、という感じです。

文具

コヒノールの色鉛筆

コヒノールの色鉛筆

チェコの文具は、チープでレトロな感じが特徴。そのなかでも、コヒノールという文具メーカーのつくる筆記具は質も兼ね備えるおすすめのお土産です。このコヒノール、創業は1790年という老舗。3色の芯からできているマーブル鉛筆はとくにおすすめです。コヒノールの画材も定評があります。

 

蜂蜜と蜜蝋ろうそく

ボタニクスの蜜蝋ろうそく

ボタニクスの蜜蝋ろうそく

蜂蜜はチェコの特産品のひとつです。ハイキングをしていると、草原の片隅に養蜂のための小さな箱をよく見かけます。こうしてつくる蜂蜜は濃厚でいて自然な味わいが持ち味。蜂蜜からつくる蜂蜜酒「メドヴィナー」を温めたものを売る屋台は冬のプラハの風物詩です。

蜜蝋ろうそくはミツバチが体内でつくりだすろうで作った巣を材料にした天然素材のろうそくです。蜜蝋ろうそくは、燃やしてもほとんどすすが出ず、長く灯がともっているのが特徴です。また、火をともすと、マイナスイオンを発生させる効果があるとか。養蜂の副産物として、チェコではこの蜜蝋ろうそくが容易に入手できます。
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