トルコの若者に人気のファーストフード、クムピル
トルコの若い子に人気のファーストフード、クムピル
クンピル屋の特徴は、店の前のガラスケースに色とりどりのトッピングが並んでいること
トルコに来たらぜひ試してほしいB級グルメの筆頭が、このクムピル。トルコには昔からある食べ物で、いわゆるベイクドポテトのことです。
大都市の中心部などにはたいてい「クムピル店」があり、そこではガラスケースの中にありとあらゆる種類のサラダやピクルスが並んでいます。クムピルを注文し、目の前で作ってもらう際にこの具在を自由にトッピングしてもらえるのです。
高校生や大学生に特に人気の地元ファーストフード、クムピルの超B級な美味しさについてご紹介します。
クムピルのオーダー方法
一見すごいけど、これがまた絶妙なB級グルメ!
どのクンピル屋にもある、ポテト用オーブン
作り方はとても簡単で、まず大きめのジャガイモをオープンなどで皮つきで丸焼きに。中が柔らかくなったところで取り出し、切れ目を入れて中のホクホク部分をバター・とろけるチーズ・マヨネーズなどと一緒に手早くかき混ぜ、柔らかマッシュポテト状態にします(これだけですでにおいしそう!)。この上から、指さしでこちらがチョイスした材料をトッピングしてもらって出来上がり! 最後に再びマヨネーズやケチャップをかけてもらうと、一見ぐちゃぐちゃですごいシロモノに見えますが、食べてみると、これまたマッシュポテトとトッピングが絶妙な美味しさを醸し出していてGood。トルコを代表するB級グルメの一つとなっています。
まだ、湯気がたっているホクホクのうちにバターととろけるチーズを混ぜ込む!
選べるトッピングとしては、コーン、オリーブ、小さく刻んだピクルス、紫キャベツ、ソーセージ、グリーンピースやヨーグルトなどが定番。何を注文してもお店の人はバンバン入れてくれるので、あんまり欲張ってるとずっしり重みのあるクムピルができあがり、食べても食べてもポテトにたどりつけないことにも。場合によっては、トッピングを何もせずバターとチーズだけ、というのもオツな選択です。
このクムピル、使われるポテト1つが握りこぶし2つ分はあるんじゃないかと思うほど大きいので、実際全部食べきるのは日本人にとって少々難しいかもしれません。色々なトッピングをてんこもりにのせてもらい、色鮮やかに仕上げてもらったあと2人でシェア、というのがちょうどいいかも。
どこで食べられる?
オルタキョイにはクムピルショップが立ち並ぶ
クムピル買って、テキトーに座って食べよーぜ―、という人と、そんな人にあやかりたい猫が、オルタキョイにはいっぱい
大きな町の中心部であれば、クムピル屋がたいていあるもの。例えばタキシムのイスティクラル通りにもクムピル屋がちらほら並びます。しかし、なんといってもクムピルのメッカといえばイスタンブールのオルタキョイ。オルタキョイはイスタンブールの学生がよく友達や恋人と行く場所で、雑貨店やカフェ、屋台などが多く集まる小さいエリアですが、クムピル屋が少なく見積もっても20店はあるんじゃないか、というほどのクムピル天国。最近では、外国人観光客がクムピルを食べにわざわざオルタキョイを訪れることも多いのだとか。といっても、クムピルはたいていスタンドで売っているので、食べ歩いたり近くのベンチなどに座って頂くのが醍醐味。
海でも見ながらクムピル食べる?…… という人たちは海沿いに
オルタキョイはイスタンブールのボスポラス海峡がきれいに見える絶景ポイントでもあるので、地元トルコ人にならって、クムピル片手に海辺で海峡を見ながら食べる、という最高にチープでぜいたくな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
価格は、2014年時点でおよそ8~15トルコリラ前後(約400~750円)となっています。