さて、ここで前回の予習問題の解答です。
在宅酸素療法が必要となる場合があるのは、呼吸機能障害をもつ利用者で、注意点は火気厳禁。酸素は可燃性物質の燃焼を助ける性質を持つており、たばこのような小さな火でも急激に燃焼が拡大する恐れがあります。
知的障害者の定義は設けられていない
一方、知的障害者について、知的障害者福祉法では、その定義を設けておらず、社会通念(一般的な常識や見解)によるとされています。知的障害は、知的機能の障害および日常生活の支障によって特徴づけられます(この内容は過去の試験で出題されています)。精神障害者については、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)において、統合失調症などが対象となっています。
発達障害については、発達障害者支援法において、自閉症や学習障害等が対象となっています。近年、広汎性発達障害に関する問題が出題されています。
広汎性発達障害というのは、社会性に関連する領域にみられる発達障害の総称で、小児科自閉症やアスペルガー症候群などが含まれます。アスペルガー症候群は、対人関係障害と情緒障害が見られます。
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