絶滅危惧種のスポーツモデルに救世主登場
今や我が国はスポーツモデルが絶滅危惧種になってしまった。現在購入出来る新しい世代のスポーツモデルと言えば、GT-Rを除きトヨタ86/スバルBRZくらい。フェアレディZもスバルWRXも三菱ランサーエボリューションもデビューからしばらく経っており、色あせ始めた感じ。デトロイトモーターショーで初公開された新型『WRX STI』
まず車体だけれど、写真を御覧頂ければ解る通り、現行インプレッサの4ドアモデルをベースにしながら、フェンダーを55mm膨らませることにより1795mmという車幅になっている(現行モデルと同じ)。当初5ドアHBしか存在しなかった先代WRXと違い、次期型は4ドアに戻ります。
搭載されるエンジンはLAショーで発表されたWRXについちゃ現行レガシィと同じく新世代直噴エンジンの『FA20ターボ』で、最高出力268馬力と少し物足りないスペックだった。STIをどうするのかと思っていたら、長年使い続けている『EJ25ターボ』を搭載してきた。
最高出力305馬力と強力! 日本仕様のSTIについてのアナウンスはまったくされていないが、EJ型を搭載出来るのであれば、おそらく現行STIと同じ『EJ20ターボ』になると思う。このエンジン、WRCで鍛えられており、馬力だけでなくトルクも思い切り引き出せる。
「曲がる」性能ではポルシェ911にも匹敵
STIはニュルブルックリンク24時間耐久レースにも使われるため、耐久性の高いEJ20がベストチョイスだろう。EJ20を搭載してくれば、ラリーなどモータースポーツのベース車両として活用できます。アフターマーケットのパーツだって豊富。いろんな意味で良いニュースだと思う。シャシ性能は素晴らしく、コーナリング速度はポルシェ911といい勝負ができそう
その他、ステアリング系の剛性や、リアサスの剛性など高い評価を得ている現行STIの1.5倍~2倍にしたそうな。ハンドル握った途端、ガッシリしたクルマに感じることだろう。現行インプレッサのデビュー時より気合いが入っている感じ。スペックを聞いているだけでワクワクしてきます。