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2013年の投信販売ベスト10とワースト10は?

世界的な景気回復に伴い、2013年は株式市場が大いに盛り上がりを見せました。投資信託市場への資金流入も急増した中、具体的にどのようなファンドが「売れ筋」だったのでしょうか?反対にどのようなファンドから資金が流出したのでしょうか。国内投信市場の販売動向に迫ります。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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投信への資金流入は前年比1700%増!

2013年の売れ筋動向をチェック

2013年の売れ筋動向をチェック

世界的な株高と円安進行により、ETF(上場投資信託)を除いた国内追加型株式投信の純資産残高は2012年12月末から約17%増加し、55.5兆円となりました。また、純設定額(設定額から解約額を引いた値)は、約3.36兆円。前年比+1700%増と、驚異的な数字を叩き出しました。

人気の中心は長寿ファンド

まずは、2013年の売れ筋ファンドについて見てみましょう。

2013年純設定額ベスト10ファンド

2013年純設定額ベスト10ファンド


ベスト10では、月平均400億円規模の流入が続いた1位「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」と、2位「新光 US-REIT オープン」がそれぞれ9、10月に1兆円ファンドの仲間入りを果たしました。また、特徴的だったのが、2013年の新規設定でランクインしたのが、7位の「日興・新経済成長国エクイティ・ファンド」1本にとどまったという点です。最近は、新規設定の目新しいファンドよりも、トラックレコードを持つ長寿ファンドの方が根強い人気を誇っています。

証券優遇税制の終了に伴う利益確定売り相次ぐ

一方、資金流出額の多かったワースト10のランキングでは、2011年に5000億円超の資金流入があった「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」が1位に浮上しました。当ファンドは、月次分配金が100円から70円へと引き下げられた2012年夏以降、恒常的な資金流出に見舞われています。分配水準だけでなく、豪ドル債券という資産タイプそのものがマーケットのトレンドから外れてしまったことも要因とみられています。

2013年純設定額ワースト10ファンド

2013年純設定額ワースト10ファンド


いずれにせよ、昨年2013年は年後半にかけて証券優遇税制の終了に伴う利益確定売りの動きが顕著にみられました。着実に利益を確定させていくこともまた、資産運用の醍醐味の1つです。値上がり益を追求する部分、積立でコツコツと資産を積み上げていく部分、毎月のインカム(分配)を重視する部分と、自身の運用資産の色分けをした上でファンドを選ぶことが重要です。
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