ベルギー
ガイド:オランダ王国の次は、ベルギー王国に行きましょう。ベルギーの小さな国ですが、1,000万人ちょいの人口。ベルギー語はなくて、オランダ語(フラマン語)とフランス語の地域に二分されます。小さな国の割にエレクトロ系には強く、Telex、Lio、Soulwax (2 many dj’s)等、レベールならCrépuscule、Crammed Disc、Factory Benelux等もベルギー発です。
Vive la Fête
ガイド:最初にベルギー、Ghent出身のDanny MommensとEls PynooによるVive la Fêteから行きましょう。エレクトロクラッシュ系ですが、1997年結成ですからムーヴメントが起こる前から活動していた筋金入りの人たちです。ベルギー内でも人気があるようで、3rdアルバム『Nuit blanche』(2003年)と4th『Grand Prix』(2005年)はベルギー国内でもベスト10入りしています。彼らの魅力は退廃的世界ですが、「Noir Désir」のクリップは、2種類存在するようで、こちらは女の子ver.で、年齢制限のある男の子ver.もあります(自分で探してね)。
Noir Désir (YouTube)
Nuit blanche (amazon.co.jp)
Nid & Sancy
松見:ベルギーはフランスの隣国ということもあって、フレンチエレクトロの潮流を汲んだデュオもいるようです。その中の1組として挙げられるのがNid & Sancy、言うまでもなくSid & Nancyの頭文字を入れ替えたアーティスト名です(笑)。関係ないですが、同じ手法で命名したであろう Com Truiseというアーティストがいるのを思い出しました。 彼らはかつて2000年代前半に存在したSurpriseというレーベルの出身で、デビュー時のVive la Fêteも所属していました。
Kidzz (YouTube)
M.U.S.I.C (YouTube)
Yeah Yeah Yes (amazon.co.jp)
ガイド:
名前に負けないイカれ具合。でも、音はフレンチエレクトロ正統派。「M.U.S.I.C」は、Justiceの「D.A.N.C.E.」へのオマージュ? タイトルだけですが…
Sylver
松見:お次は2000年結成のボーカルトランスグループSylver。プロデューサーのWout Van DesselとシンガーのSilvy De Bieによる男女デュオとして長いこと活動していましたが、2009年にギタリストのJohn Miles Jr.が加入し現在は3人体制となっています。 トランスが旬だった2000年代の始めの時期でのデビューにもかかわらず、一発屋に陥ることなく今なおベルギー国内外で安定したヒットを送り出している稀 有なユニットです。 デビューシングル「Turn The Tide」のオリジナル版と、EDM調に再アレンジが施された2010年バージョンを聴き比べてみると、クラブミュージックの時代の流れのようなものを感じます。
Turn The Tide (YouTube)
Turn The Tide 2010 (YouTube)
Decade: The Very Best of Sylver (amazon.co.jp)
ガイド:
トランス過ぎるのは、どうしても家で聴く分には単調に聴こえてしまうので、2010年バージョンに1票いれます。そういいながら、クリップ的には、Silvyちゃんが体当たりで奮闘する、こっちを推します(笑)。
Rise Again (YouTube)