投資の宝は外にある?
投資とは、もうけさせてくれるチャンスに出会うことと思っている人が、意外と多いのに驚かされます。その「幸運」欲しさに、お金と時間をムダにしている人も少なからずいます。そういう人は、いつも掘り出し物を探していて、投資成績の因果関係はいつも自分の外側にあると思っています。だから、思うような結果が出なければ、「金融機関のせいだ」、「政治が悪い」、「ハゲタカファンドにやられた」などと、理由を外部になすりつけます。
しかし、投資の結果は、すべて「身から出た錆」なのです。
投資の宝は自分の内にある!
本人が考えていること、やってきたこと、信じていることに応じた結果が作られます。多くの人の事例を見ていて、本当に公平な世界だと思います。お金に恵まれるために必要な何かを自分の中に探そうとしない人は、いつまでたっても報われません。では、自分のどんな部分が投資の結果に影響を与えるのでしょうか?
投資成果を生み出す人間のメンタリティにはいろいろなモノがありますが、分かりやすい表現を選べば、こうなります。
それは、次の3つです。
・リスクに対する覚悟
・結果を待てる忍耐力
・事実を受け入れる度量
リスクに対する覚悟
投資とは、損をする可能性があっても、お金を増やそうとする努力です。絶対に損をしないで儲かるだけなんて投資は、この世の中に存在しません。ましてや元本の保証をしてもらった上で投資で増やしたいなんて矛盾もいいところです。そんな虫のいいことを考える人を待ち受けているのが、投資詐欺です。甘える人はしゃぶられます。
結果が出るのを待てる忍耐力
私たちが目にする評論や予測は、ほとんど短期的なものです。明日はどうなる、来月はどうなる?年末にはどうなる?そんなスパンです。しかし、10年後にどうなっているかに焦点を合わせていたら、人の推測はそんなに大きくぶれません。たぶん、ゆるやかな上昇を期待しているでしょう。ならば、その程度の普遍的な方向性に賭ければよいのです。そして、開花を待ちましょう。そう思えない悲観的な人は投資などしてはいけません。
事実を受け入れる度量の広さ
世界の株価は右肩上がりで成長しています。破壊的な大暴落さえも常に乗り越えてきました。その歴史を受け止めることができれば、投資など簡単なことです。しかし、早くいっぱい儲けたいと思うあまりに、人は事実よりも希望的観測に傾きます。歴史から学ばずに、独りよがりなシナリオで投資をする人は報われません。
事実を受け入れて、十人十色の目論見の中から、否定しがたい普遍的な法則だけに賭けること。それが成果を生み出す方法です。
人生を幸せに生きていく程度にお金を増やせばいいのであれば、この3つのメンタリティを常備してください。それでも報われない人を、私は見たことがありません。