オスタルジーブームの火付け役。「居間」という名のカフェ
60~70年代の家具が置かれた一番奥の部屋はとても広々。お気に入りの席をみつけて自由に過ごして。
ベルリンには素敵なカフェがたくさん、それこそ星の数ほどありますが、そのなかからおすすめをあげるとしたら、まっさきに浮かぶのがここ「ヴォーンツィマー」です。
バーカウンター風の一角も
ベルリンを語るうえで欠かせないキーワードに、オスト(東)とノスタルジーを組み合わせた「オスタルジー(東ドイツの郷愁、というような意味)」という言葉がありますが、ヴォーンツィマーは、このオスタルジーブームの先駆けともいえるカフェ。旧東ドイツを彷彿とさせるむき出しの壁に、旧東ドイツ製の家具や食器……知らないはずなのになぜか懐かしい気持ちになってしまう、不思議な空間。「居間」という店名が物語っているように、居心地の良さは抜群で、長居してしまうこと必至です。
昼寝もOKなまったりカフェ
てんこ盛りの朝食もケーキも嬉しいお手頃価格。ポットやカップは旧東ドイツの鉄道で使われていたもの
注文はカウンターで
注文は、入ってすぐのカウンターでセルフサービス。ここでは、パン、ケーキ、チーズ、ワイン、オイルなど、食材はできるだけビオのものを使用。にもかかわらず、今時このお値段?! とびっくりするような安さも嬉しいところ。ボリュームたっぷりのケーキ(日本のケーキの3倍はありそう)は2ユーロ、朝食セットは3ユーロ以下~というお手頃価格です。
お天気のいい日はテラス席が人気
店内は思いのほか広々としていて、すわり心地の良いソファ席やバーカウンター風の一角、個室風の部屋などいろんなタイプがあるので、お気に入りの場所をみつけましょう。このカフェの魅力はなんといっても、そこはかとなく漂うゆるゆる感。ひとり物思いにふけるもよし、読書に没頭するもよし、ソファベッドで居眠りしたってOKです。居心地のいい「居間」で、思い思いの時間を自由にすごしてください。
夜になるとぐっと照明が落ちてまた違った雰囲気になるのですが、それもまたいい感じです。
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ベルリンのカフェ
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Wohnzimmer
住所:Lettestr. 6 10437 Berlin
TEL:030 – 4455458
営業時間:9:00~オープンエンド
アクセス:Eberswalder Str.駅から徒歩5分