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夏だけではない!冬も注意が必要な脱水症症状と予防法(2ページ目)

体の中の水分や塩分が不足しておきる脱水症。汗をかきやすく熱中症リスクの高い夏の症状と思われがちですが、寒さで水分摂取量が減り、低温・低湿度で皮膚が乾燥しやすい冬も注意が必要です。ノロウイルスやインフルエンザによる脱水症リスクもあります。危険因子と簡単にできる予防法・対策法を知っておきましょう。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

脱水症を招きやすい冬場の病気

冬に流行する病気に、感染性胃腸炎とインフルエンザがあります。共に脱水を起こす可能性のある病気です。

■ノロウイルス、ロタウイルスなどの感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は、主に、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどによって起こります。胃腸炎ですので、嘔吐、嘔気、下痢が主な症状ですから、どれも体から水分と塩分が失われていきます。特に、嘔吐の場合は、折角、摂取した水分まで吐いてしまい、脱水になりやすいので、特に嘔吐には注意が必要です。

対策法:まずは感染性胃腸炎にならないために、食事前には必ず手洗いをしましょう。かかってしまった場合でも、塩分を含む経口補水液を少しずつ取るようにしましょう。

■インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスA型とB型で起こる病気です。インフルエンザB型は、高熱、咳、鼻以外に、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などの消化器症状があります。そのため、脱水になりやすいです。また、インフルエンザは高熱のため、より体内では水分を必要としますので、脱水になりやすく、高熱と全身倦怠感などで、食欲不振で、水分がなかなか取りにくいこともあります。

対策法:インフルエンザにならないために、ワクチン、手洗い、うがい、マスク、人混みを避けることはもちろんですが、普段から規則正しい生活で、免疫力を高めておく必要があります。インフルエンザにかかった時には、早期に抗インフルエンザ薬を服用、吸入、点滴することで、発熱期間が短くなります。また、水分をできるだけ取るようにします。

個々人に適した量が大切! 水分の取り過ぎにも注意

心臓の病気、高血圧のある人は、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。水分も取り過ぎると血圧が上がってしまいますので、持病のある人は、普段から主治医に日常生活の注意点を聞いておきましょう。
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