脱水症を招きやすい冬場の病気
冬に流行する病気に、感染性胃腸炎とインフルエンザがあります。共に脱水を起こす可能性のある病気です。■ノロウイルス、ロタウイルスなどの感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は、主に、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどによって起こります。胃腸炎ですので、嘔吐、嘔気、下痢が主な症状ですから、どれも体から水分と塩分が失われていきます。特に、嘔吐の場合は、折角、摂取した水分まで吐いてしまい、脱水になりやすいので、特に嘔吐には注意が必要です。
対策法:まずは感染性胃腸炎にならないために、食事前には必ず手洗いをしましょう。かかってしまった場合でも、塩分を含む経口補水液を少しずつ取るようにしましょう。
■インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスA型とB型で起こる病気です。インフルエンザB型は、高熱、咳、鼻以外に、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などの消化器症状があります。そのため、脱水になりやすいです。また、インフルエンザは高熱のため、より体内では水分を必要としますので、脱水になりやすく、高熱と全身倦怠感などで、食欲不振で、水分がなかなか取りにくいこともあります。
対策法:インフルエンザにならないために、ワクチン、手洗い、うがい、マスク、人混みを避けることはもちろんですが、普段から規則正しい生活で、免疫力を高めておく必要があります。インフルエンザにかかった時には、早期に抗インフルエンザ薬を服用、吸入、点滴することで、発熱期間が短くなります。また、水分をできるだけ取るようにします。