調味料/調味料の選び方

オリーブオイルの特徴と使い方(2ページ目)

16年前にイタリアに初めて留学した時、オリーブオイルの種類の多さと美味しさに本当に驚いてしまいました。オリーブオイルは、実の種類や採れる場所によって、味に違いがあり、フルーティーで風味豊かで、お料理を何ランクも上のお皿へと誘ってくれる魔法の調味料だと知ってから、虜になってしまいました。皆様も是非、その魔法にかかってみてください。

青木 敦子

執筆者:青木 敦子

調味料ガイド

オリーブオイルの選び方と保存方法

絞られたオリーブオイル

絞られたオリーブオイル

太陽や蛍光灯などの光によって光増感作用がオイルの中で起こり、オリーブオイルに含まれているクロロフィルが紫外線と反応して光合成をし、劣化するので直射日光、高温多湿を避け、15℃以下の冷暗所に保管するように心がけて下さい。

ただし、5℃以下で白濁し2℃以下で凝固してしまうので冷蔵庫での保管はお勧めしません。

窓際に飾って売っているオイルの購入はお勧めしませんし、出来れば遮光瓶に入っている物、そうじゃなければアルミホイルを巻いて光を遮断し、テープなどではがれないように巻いて保存する事をお勧めします。


オリーブオイルの栄養成分

オリーブオイルには、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれています。

オレイン酸には、悪玉コレステロール値を低下させ、善玉コレステロール値を上昇させる働きや、中性脂肪酸を減らす働きがあります。

また、便秘の原因となっている悪玉菌を増やさず、善玉菌を正常に保つと言う役割も果たしてくれますし、刺激によって腸の働きが活発になりオイルが腸管内の内容物と混じり合い、便の滑りを良くしてくれるので、便秘解消に役立ちます。

抗酸化作用に優れた葉緑素、β―カロテン、ビタミンE、ポリフェノールなどが含まれており、天然の酸化防止剤となって肌や脳の老化防止にも役立ちます。

また、ポリフェノールの一種「オレオカンタール」は風邪薬などに使用されるイブプロフェインと構造や機能が似ており、関節炎や生理痛の症状を緩和し、発熱、インフルエンザなどへの有効性が期待されています。


おすすめの使い方

私は何にでも、オリーブオイルを振りかけています。
例えば、お味噌汁や納豆やお豆腐、煮物や焼き魚…と何にでも。

一振りで風味がますと言うのは勿論ですが、オリーブオイルに含まれているビタミンDやKにはカルシウムの骨への沈着を促し、骨からカルシウムが流出するのを防ぐ働きがあります。お味噌や納豆、お豆腐、野菜などに含まれているカルシウムが一振りするだけで吸収率がアップし、骨粗鬆症の予防に役立ちます。

また、お野菜などに含まれている脂溶性のβ―カロテンは、油と一緒に取らないとその効果も発揮できません。

オリーブオイルに含まれている、オレウロペインはコラーゲンの吸収を高める働きもありますので、お肉やお魚に一振りする事によって食べて、綺麗になれる魔法の一振りなのです!是非その魔法にかかってみてください!


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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