6位~10位
6位:グリモー(ピアノ) ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、第2番北:ブラームスを愛すグリモーによる、満を持しての1番と2番がセットの意欲的な盤。指揮者ネルソンスの好演も良かったですね。グリモー人気は一歩抜きん出ていて、発売時期が早ければ5位内に入ってきたと思います。今後、名ピアニストのアルゲリッチくらいの人気になっていくのだろう、という感触を得た盤でした。
7位:F=ディースカウ(バリトン)、ポリーニ(ピアノ) シューベルト:冬の旅
北:大巨匠2名の珍しい組み合わせのライヴで、稀代の名演です。非正規盤で以前より評価が高かった物の正規盤で、ステレオ録音の音質も素晴らしい。声楽曲の中では異例の大ヒットとなりました。
8位:カラヤン(指揮) モーツァルト:協奏交響曲、R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
北:ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音です。協奏交響曲は当時のベルリン・フィルの首席奏者が妙技を聴かせます。それとツァラ、これはとても壮麗な演奏で見事。カラヤンのライヴはやはりすごかったのだなと感じさせます。
9位:ユジャ・ワン(ピアノ) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
北:ユジャは人気ですね。人気若手指揮者ドゥダメルと組んだ若いメンバーによる演奏。難曲を超絶技巧でさらりと弾いています。
10位:バルビローリ(指揮) ブラームス:交響曲第2番
北:第2次世界対戦でドイツ軍による激しい爆撃を受けたイギリス・コヴェントリー大聖堂の再建時にドイツのベルリン・フィルを呼び、イギリスの名指揮者バルビローリがドイツのブラームスを振ったという歴史的な一枚。感慨深い演奏です。
惜しくもランク外となった人も含め、今注目すべき演奏家についても話しました。