『ローエングリン』 国を崩壊させかけた魔力あるオペラ

結婚行進曲が有名。ワーグナー自身がアーサー王伝説に登場するローエングリン伝説を元に台本を作成。白鳥の騎士が活躍する神秘的な美しさの際立つロマンティックな作品で、このオペラを見てワーグナーに傾倒したバイエルン王国ルートヴィヒ2世が膨大な額をかけて作ったのがノイシュヴァンシュタイン(新白鳥)城。それにより国が傾き、政府がルートヴィヒ2世を軟禁することになった、なんてエピソードも。

『ローエングリン』のあらすじ(ネタばれあり)

弟を殺害したと疑われたブラバンド公国の公女エルザが助けを懇願すると白鳥の騎士ローエングリンが現れ、糾弾者テルラムントとの戦いに勝ち、エルザの嫌疑を晴らす。ローエングリンは自分の出自を聞かないことを条件にエルザと結婚する。が、復讐に燃える糾弾者テルラムントの妻オルトルートにそそのかされたエルザはローエングリンに出自を訊いてしまい、ローエングリンは神の国へ帰る。彼の祈りにより白鳥にされていたエルザの弟が戻る。

『ローエングリン』の聴きどころ

・ローエングリンが登場する場面の神聖さ
・第3幕の前奏曲の壮麗さ
・有名な結婚行進曲・婚礼の合唱

『ローエングリン』のおすすめCD

ドミンゴのワーグナー

ドミンゴはワーグナーも良い

世界初の『ニーベルングの指輪』全曲録音をしたショルティ指揮によるワーグナー録音のラスト。ウィーン・フィルをパートナーに、壮麗さはさすが。ドミンゴ、ジェシー・ノーマン、フィッシャー=ディースカウなど豪華なキャストもそれぞれの歌を聴かせて見事。

指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
歌手:プラシド・ドミンゴ(ローエングリン)、ジェシー・ノーマン(エルザ)、エヴァ・ランドヴァー(オルトルート)、ジークムント・ニムスゲルン(テルラムント)、ハンス・ゾーティン(国王ハインリッヒ)、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(軍令使)

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『ローエングリン』のおすすめDVD

ローエングリンundefinedゲッツ・フリードリヒ

名演出家ゲッツ・フリードリヒによる幻想的な演出にも注目

ヒロイックな声と容姿のヘルデンテノール(ワーグナー向き英雄的テノール)ペーター・ホフマンは理想のローエングリン。本当にどこか別の世界から来たようなローエングリンで、素朴な演出だが神聖さも十分。1982年バイロイト音楽祭での収録。

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指揮:ウォルデマール・ネルソン
演出:ゲッツ・フリードリヒ
演奏:バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
歌手:ペーター・ホフマン(ローエングリン)、カラン・アームストロング(エルザ)、エリザベス・コネル(オルトルート)、レイフ・ロール(テルラムント)、ジークフリート・フォーゲル(国王ハインリッヒ)、ベルント・ヴァイクル(軍令使)

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