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年末年始に「ダメ嫁」と思われないための5つの基本

新年の準備、親戚まわりなど、特に行事の多いこの時期の帰省では、その家独自のしきたりやルールはもちろん、一般常識としての日本の伝統や風習に沿った行動が必要になります。「常識のない嫁だ!」と思われないよう、帰省前に年末年始の「基本」を押さえておきましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

年末年始に「ダメ嫁」と思われないため基本!

年末年始に「ダメ嫁」と思われないために

年末年始は嫁としての評価が決まる時

年末年始に、だんな様の実家に帰省するという方も多いかもしれません。大掃除や新年の準備、親戚まわりなど、特に行事の多いこの時期の帰省では、その家独自のしきたりやルールはもちろん、一般常識としての日本の伝統や風習に沿った行動が必要になります。「常識のない嫁だ!」と思われないよう、帰省前に年末年始の「基本」を押さえておきましょう。
 

<目次>

【年末の基本その1:帰省のタイミングと準備】

年末年始の帰省は12月28日~1月3日の間の3~5日間程度を目安にするのが基本です。一般的には正月準備が全てできあがった元旦から訪問するより、年末から滞在して、お正月準備を一緒に手伝う方が好感度が上がりますので、早めに先方とも相談し、日程の立て方を工夫しましょう。

年末から滞在するなら、大掃除などのお正月準備に参加することを前提に、汚れてもいい服やエプロンなども持参しましょう。もちろん、お正月当日用のきちんとした服(ワンピースやスーツなど)も準備しておく必要があります。最近ではお正月もカジュアル化が進み、和装なども少なくなりましたが、少なくともジーンズやセーターなどの普段着でない、ややフォーマルな服装の方が周囲には好印象です。

さらに、帰省先用にお渡しする分に加え、ご近所、親戚周りを想定して、手土産を多めに購入・持参をすると、現地で慌てずに済みます。また、訪問先にお子さんがいる場合は、お年玉用のぽち袋や新札も数に余裕をもって用意しておけば完璧です。
 

【年末の基本その2:正月飾り】

門松やお正月飾りについても、知らないと「常識はずれ」と思われるルールがあります。門松やお正月飾りを飾る日は12月28日がおすすめ。29日は9が「苦」につながると考え、「苦立て」と呼ばれ、この日に飾るのは避ける風習があります。同様に31日はすぐに正月を迎えるため「一夜飾り」といって敬遠されます。
 

【年末の基本その3:鏡餅】

鏡餅もお正月に欠かせない伝統的なアイテム。今は、パックに入ったお餅をスーパーなどで購入する家庭も多いかもしれませんが、昔ながらの家では、和菓子屋さんなどから大小さまざまな鏡餅をいくつも購入し、様々な場所に飾るという習慣を残しているところもあります。鏡餅も門松同様、29日、31日を避けて飾り、1月11日の鏡開きにお汁粉などにしていただきます。

置き方については、歳神様に「家の主たる場所に来ていただくように」という意味で、大きい鏡餅を床の間か玄関に備えます。床の間に飾る場合、鏡餅は床の間の正面に置き、左右は床柱側に「生け花」、反対側に「屠蘇器」を配置するのが基本。お正月用の生け花としては、「松竹梅」、「葉ボタン」、「福寿草」、「水仙」、「千両」等、おめでたい名前の付いたものを使います。また、鏡餅の背後には「鶴亀」「松竹梅」「蓬莱山」等の縁起の良い図柄の掛け軸をかけます。

もし床の間がない家だったら、代わりに家の中心にある場所、リビングやダイニングの机や棚に飾るとよいでしょう。お正月にお迎えする歳神様は家の中の各所に宿るとされているので、仏壇や神棚、キッチンや子供部屋、トイレなどにも小さな鏡餅を備える風習もあります。お姑さんにやり方をよく聞いて、その家のルールに従うようにしましょう。
 

【年始の基本その1:お屠蘇】

新年ならではのアイテムのひとつのお屠蘇。これは、市販のティーバッグ状の「屠蘇散」を前日からみりんや日本酒につけておくだけで簡単にできます。そして、元旦の朝、雑煮やおせち料理をいただく前に飲みます。いただくときには、東の方角を向くのがルールだそう。ここで注意したいのはお屠蘇をいただく順番。たいていの宴席では、年長者から飲みますが、お屠蘇は年少者から年長者へと盃を順にすすめます。そのわけは若い人の生気を年長者に渡すという意味なのだそう。こんなことも知っておくと、嫁としてのポイントが上がりそうです。
 

【年始の基本その2:祝箸】

おせち料理は、厄を払うといわれる柳でできた「祝箸」でいただきます。両方の先端が細くなっているのは、一方を年神様、もう一方を人が使い、年神様と食事を共にするという意味なのだそうです。また、米俵のように中ほどが太めなので五穀豊穣、また「はらみ箸」と呼んで子孫繁栄も表しているそう。

箸袋は、お客様向けには「新春」「初春」などが書かれた物、家族には名前を書いたものなどを用意することが多いです。祝箸は使ったら洗って、松の内(1月7日まで)は同じ箸を使います。割りばしの様に使い捨てではないので、注意しましょう。
 

【年始の基本その3:漆器の扱い方】

お正月には祝い膳や重箱、屠蘇器など、漆器の物を良く使います。ふだん、あまり使いなれていない漆器の扱いに不安がある方も、基本的な取り扱い方法を知っていれば大丈夫。最も基本になるのは「長時間水につけない、極端に乾燥させない、極端に熱いものを入れない」と言う3点です。

洗う時には傷がつきやすいため台所用中性洗剤とやわらかいスポンジを使いましょう。長時間水に浸ることがないように、洗い終わったら自然乾燥でなく布巾などで手早くふき取ることもが大切。食器洗浄機、乾燥機の使用も避けましょう。蒔絵がついているなど、特に高級そうなものは、洗う前にお姑さんなどに扱い方法を確認しておくと安心です。

 

【年始の基本その4:親戚などの訪問時】

帰省中にはご親戚の家などを訪問する機会もあるかもしれません。帰省時に手土産などをあらかじめ少し余分に買って用意しておくと、予定のない訪問などがあった場合も慌てずにすみます。

お年玉は子どもや目下の人へ贈るのに対して、お世話になっている人や目上の人、地位の高い人に贈るのは「お年賀」といいます。手土産には「御年賀」の熨斗紙をかけておきましょう。

また、お正月独特の風習である、お年玉も忘れずに準備しておきましょう。お年玉を渡す子どもの年齢は小学校1年生~高校3年生までが目安と言われています。特に小さい子どもの場合は、現金でなくおもちゃなどにしてもよろこばれます。金額はその子どもの一ヶ月の小遣い程度が目安と言われていますが、実際は500円から1万円ぐらいまでさまざま。ご自身にもお子さんがいて、先方からお年玉をいただく可能性がある場合は、親同士であらかじめ話し合って、お互いがやりとりする金額に大きな差が出ないよう、調整をしておくのもお勧めです。お札はしわのない新札を用意しましょう。

また、上司などの目上の方の子供さんなどでは「お年玉」ではなく「文具料」「図書料」などとして渡すのがしきたりです。

訪問時の服装はきちんと感のあるものを選び、普段着っぽいものは避けましょう。また、靴を脱いで上がるお宅である場合はロングブーツはさけたほうが無難です。
 

【年始の基本その5:初詣】

お正月につきものの初詣にもさまざまなルールがります。参道は正中(神の通り道=真ん中)を避けて端を歩くのが基本。本殿の前にある手水舎で、まず左手、右手、口の順番で身を清めましょう。拝殿の前まで来たら賽銭を入れ、鈴を鳴らし、まずは軽く一礼。そのあと、直立の姿勢から深いお辞儀を2回(二礼)。次に柏手を打ちます。通常は2回ですが、出雲大社では4回のルールがあるなど場所によって違うこともあるので、周囲の方の様子もよく見ておきましょう。二礼二拍手が終わるともう一度礼をして終わりです。

初詣でいただいた破魔矢、絵馬、お札などの縁起物は自宅の神棚や鴨居の上など高い場所に飾ります。また前年にいただいた縁起物や身につけていたお守りは初詣の際に神社に納めますので、忘れずに持参しましょう。

お正月は嫁としてのポイントを挙げるチャンスでもあります。今回ご紹介したほかにもさまざまなその地域のルール、その家のしきたりもあります。どうすればいいかわからない場合は、勝手にあてずっぽうでやるよりも素直にどうしたらいいかを聞いて、教えを乞う姿勢も好感をもたれます。

皆様もどうぞ夫婦ラブラブなよいお年をお迎えください。

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