絵本/絵本関連情報

笑いのセンスが磨かれる『いろはのかるた奉行』

江戸時代の「いろはかるた」に着目して、現代版「いろはかるた」を作ったのは、ちょんまげ頭のかるた奉行です。その姿からは想像もつかないほどのモダンな感覚で、読者のお笑いセンスに磨きをかける、かるた絵本をご覧あれ!

執筆者:大橋 悦子

抱腹絶倒間違いなし!「いろはかるた」の絵本『いろはのかるた奉行』

「いろはかるた」は、江戸時代に上方で起こり、それが江戸に伝わって盛んになったと言われているそうです。いろは48文字にことわざや庶民の生活の知恵を盛り込んだこのカードゲームは、今の時代の子どもたちにとっても楽しい遊びの1つですね。

そんな「いろはかるた」に着目して、かるた絵本を作って現代の「いろはかるた」作りに挑戦したのは、人気絵本作家の長谷川義史さんです。この『いろはのかるた奉行』では、絵札とそれに添えられた愉快な読み札に爆笑しながら、新旧2つのかるたを楽しめますよ。それでは、絵本で読む「いろはかるた」のはじまり、はじまり!

全部覚えて遊びたい『いろはのかるた奉行』

『いろはのかるた奉行』の表紙画像

おなじみの「いろはかるた」が長谷川義史さんによって爆笑絵本に大変身

世の中には、色々な研究をしている偉い先生がたくさんいますが、かるた奉行もその1人。かるた奉行は、江戸時代の「いろはかるた」を研究し、現代のかるたを作っています?! そんなかるた奉行が作った新しいかるたは、骨付きカルビやエステなど今様アイテムが続々登場して、これまでかるたをやったことのない子どもたちにも大ウケです。

例えば、「え」の読み札なら、江戸時代のかるたでは「えてに ほを あげる(得手に帆を上げる)」と書かれていましたが、かるた奉行のそれには、「えすて ほお あげる(エステ頬あげる)」と書かれています。その上、ご丁寧にも「たるんで、さがってきたところを持ち上げて、わかわかしくいたいと思う女性の気持ちをあらわしている」という説明まで添えられています。あらっ、こちらは子どもたちでなくお母さんに大ウケですね……。

こんな、ちょっとふざけた(?)かるたではありますが、実はその解説を読んでいくと、今どきの子どもたちに作者が伝えたいことが、さりげなく散りばめられていて、長谷川さんの子どもたちに対する温かな愛情が感じられます。繰り返し読むうちに、新旧合わせて96枚のかるたをすっかり覚えてしまう日が、すぐにやってくることでしょう。小さな子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで年齢を問わずに楽しめる絵本です。


【書籍DATA】
長谷川義史
価格:1890円
出版社:講談社
推奨年齢:5歳くらいから
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※「 1月 読んで笑って千福万来のお正月絵本」 でも、『いろはのかるた奉行』をご紹介しています。

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