グアムのエリアガイド(3ページ目)

山間の小さな村にほっこり、グアム南部

首都ハガニアから南下していくと、アガットを境に“南の島”らしさが色濃く出てくるグアム南部。山間を抜けると、海沿いに愛らしい教会が建つ小さな村が開けていたり、賑やかなタモンとは違った、グアムの素顔を発見することでしょう。

■アサン
アデラップ岬からアサン・ビーチにかけてのエリア。アデラップ岬はハガニア湾や恋人岬を望む景勝地で、週末にはローカルの憩いの場に。海沿いの道のドライブは潮風が心地よく、眺めも爽快。アサンの海岸はかつて日米の激戦地でもあり、太平洋戦争国立歴史公園アサン・ビーチとして、管理されています。

■ピティ
グアム随一の商業港である、アプラ湾とアメリカ海軍基地があるエリア。潜水艦による水中散歩が楽しめるアトランティス・グアムや海中展望塔のフィッシュアイ・マリンパーク、ダイビングサービスなどがあり、マリンスポーツの拠点になっています。

■アガット
クルージング・ヨットやダイビングボートなどが停泊するグアム第2の大きさを誇るアガット・マリーナがあるエリア。マリーナに面したレストラン、ジャンジーズ・バイ・ザ・シーは海を愛する人々の溜まり場としても有名！

ニミッツ・ビーチパークなどパブリックビーチが点在し、沖にはドルフィン・ウオッチングのポイントも。内陸部にはグアムの最高峰、標高406mのラムラム山があり、トレッキングツアーに参加することもできます。
■ウマタック
探検家のマゼランがはじめてグアムへ足を下ろした地とされるウマタック。アガットからウマタックへ向かう道は山がちで、起伏に富んだ眺めを愛でられる展望台も所々に設けられています。ウマタックはスペイン統治時代の風情が残る、グアムでも最も小さな村。村を一望するソレダット砦には、海賊からガリオン船（メキシコとフィリピンを結ぶ交易船）を19世紀に守るために建造されたという歴史があり、砦から眺めるサンセットは感涙必至。

■ココス島
南端の村メリッソから船で約10分のマリンスポーツ基地、ココス島。全長約1.4km、1時間足らずで一周踏破できる島では、パラセイリングにジェットスキー、シーウォーカー、バナナボート、ウエイクボードなど、マリンスポーツのメニューがずらりと揃っています。なかでもおすすめはウィンドサーフィン。初心者でもトライできます。

ココス島は送迎を含めた1日＆半日コースがあり、タモン滞在でも気軽に参加できますよ。
■メリッソ
グアム最南端に位置し、背後には緑の山並み、目の前には青のグラデーションのココス・ラグーンが広がる美しい村。古代からチャモロの人々に海の恵を授ける漁場として栄えてきたこの海には、今も伝統的な手法を受け継ぐ漁師さんもいるのだそう。

メリッソ自体のんびりとした雰囲気の小さな村ですが、スペイン統治時代の面影を今に残す家々もあり、散策してみるのも楽しい。各種マリンスポーツが勢ぞろいしたココス島へ渡る拠点でもあります。
■イナラハン
調査によると、3500年前から古代チャモロ人が居住していた跡が残されている村。伝説にも登場するガダオ酋長の名を冠した洞窟があり、壁に描かれたペトログリフ（壁面に刻まれた彫刻の意）はチャモロ文化の象徴となっています。

歴史保護区として守られ、スペイン統治時代の影響もあちこちに見て取れるのですが、その代表格が聖ヨセフ教会。スペインの伝統的な建築、ボデガ様式の民家も見られます。

また、イナラハンは元日本兵の横井庄一さんが暮らしていた地。洞窟を復元した“横井ケーブ”もここに。地元の子供たちの格好の遊び場・イナハン天然プールや立ち上がったクマのような奇岩のベア・ロックも名所です。
■タロフォフォ
グアム最大のタロフォフォの滝や、遠浅で穏やかなイパンビーチがあるエリア。緩やかな起伏の平原が広がっています。高台はにいくつかの教会を抱える村とイパンビーチ付近にも集落があります。また、黒砂糖のような茶色の砂浜が広がるタロフォフォ湾ビーチパークには、中級以上向けのサーフスポットもあります。

■マンギラオ
グアム大学を中心に短期大学や高校などが集まる学園都市。タモンやタムニングに次いで、多くの人が暮らしています。ゴルフ場やスポーツ施設も完備。300種以上の植物が愛でられるサンキョー・ガーデンも見どころです。