古都トロギール
街の周囲が城壁で囲まれた世界遺産の町「トロギール」 (C)Croatian national tourist board. Author : Boris Kragic
町のシンボル「聖ロブロ大聖堂」と鐘楼
シベニクの聖ヤコブ大聖堂
街のシンボル 世界遺産「聖ヤコブ大聖堂」 (C)Croatian national tourist board. Author : Damir Fabijanic
また、もうひとつ聖ヤコブ大聖堂にはとてもおもしろい特徴があります。大聖堂の外壁には71人の顔の彫刻がずらっと並んでいるのです。彫刻の顔は老若男女、表情も様々、ひとつとして同じものはありません。実はこれらはすべて、天使でもキリストの弟子でも聖人でもなく、聖ヤコブ大聖堂の建築に情熱を捧げたシベニク市民たちの顔だと言われています。これまでキリスト教施設に飾るのは聖人しか許されなかった時代、俗世間の一般市民の顔が大聖堂に彫りこまれるということは、実に画期的な出来事でした。素晴らしい大聖堂の内部だけではなく、ぜひこのユニークな外壁もゆっくりとご鑑賞ください。
スタリー・グラード平原
ラベンダーの島「フヴァル島」。世界遺産スターリ・グラドが位置する。 (C)Croatian national tourist board. Author : Juraj Kopac
島の町、スターリ・グラドは紀元前4世紀頃にやってきたギリシア人入植者によって建てられ、都市国家「ファロス」として発展しました。肥沃な大地を持つこの地で古代ギリシア人はオリーブやぶどうを栽培し、地中海貿易を盛んに行いました。2400年ものはるか昔にぶどうやオリーブを育てるための土地を区切るために作られた石の壁は現代も農地に残されており、人々に活用されています。そんなスターリ・グラド平野とその一体はその歴史的価値が認められ2008年に世界遺産に登録されました。