アイルランドの治安とは

アイルランドはヨーロッパでは比較的安全な国として知られています。幸いガイドも在住時に危ない目にあったことはなく、周囲の友人にもケガや事故に巻き込まれたという人はいません。それでも夜の遅い時間まで女性が一人で外を歩ける日本と同じ感覚で出歩くことは避けた方がいいでしょう。夜の街は昼間の賑やかな表情とは異なる姿に変わります。また2008年の終盤ごろを境に不況に陥ったアイルランドでは、2013年には北アイルランドとの国境付近で警官が銃で撃たれて亡くなるなどの事件もあり、旅行者としても十分に気をつけながら旅をする必要があります。

もっとも巻き込まれやすいのはスリやひったくり

1

安全なエリアでも普通に起こるのがスリやひったくり

在アイルランド日本大使館のページによると、犯罪総件数は減少傾向にある一方、屋外強盗やすり・ひったくり等の事件は増加傾向にあるとのこと。また、都市部を中心に深夜には刃物を使った傷害事件も発生しているようです。

アイルランドに住んでいると、なんとなくここは危ない、雰囲気がおかしいなど、自然に感じ取れるようになるのですが、土地勘のない旅行者が夜遅くに出歩けばトラブルに巻き込まれる可能性はおのずと高くなるでしょう。昼間は人で賑わう通りでも、夜になると表情がガラリと変わるという場所は思いのほか多くあります。とにかく暗くなったら極力出歩かない、パブなどに飲みに行く場合も、帰りのことを考えて適量を飲む、帰り道を意識して店選びをするなど、基本的なことを押えるだけで、事件に巻き込まれる可能性はかなり低くなると思います。

スリやひったくりなどのケースに関しては、街の中心地でも敵ながらあっぱれという手腕でおサイフがいつの間にか抜き取られていることがあります。実はガイドもダブリンで2回スリにあっています。幸い、どうでもいいおサイフに数ユーロのコインしか入れていなかったので、ひったくりもがっかりしたと思いますが、一度は比較的安全と言われるダブリン中心地の南側で信号待ちの間に、もう一度は役所での待ち時間にとられていました。このようにスリはどこにでも潜んでいますので、とにかく注意が必要です。

2

夜に出歩く場合はいっそう気をひきしめる必要が

チャックのついたカバンは必須! さらに貴重品は自分でも取り出しにくいような、バッグの内側にさらにチャックが付いたポケットに入れるなど、スリ対策には十分な工夫を。スマホやカメラなども、不用意に外に出さない方がいいでしょう。

アイルランドといえばのパブでも、置き引きやスリには気をつけたいところ。場所取りで安易にコートやカバンを起きっぱなしにせず、貴重品は常に携行することを忘れずに。

 

麻薬は深刻な社会問題

3

危険を察知するサインとは…

コカイン消費量が欧州第4位というアイルランド。ガイド自身の経験では一度こんなことがありました。バスの後方の座席の一部にやたら人が座っていないなと思ったら、一番後ろに注射器を持った麻薬常用者がいたのです。落ち着いて静かにその場を去りましたが、このように急に人が減ったり、やたら空いていたり、というのは何か理由があるというケースも……。危険を知らせるひとつのサインとして気をつけておくといいかもしれません。

基本的に旅行者が足を運ぶような観光名所やレストラン、パブなどでこのような光景に遭遇することはまずないとは思いますが、もし身近に目にすることがあれば、巻き込まれない可能性がないとはいえません。とにかくすぐにその場を離れるようにしましょう。

ここまで治安上の注意点を書き連ねてきましたが、日本とは異なる国という意識を持って注意さえしていれば、危ない目に遭う可能性はかなり少ないと思います。冬の間は日がぐっと短くなるアイルランドですが、その分夏は夜22時頃まで明るいので、できれば夏の暖かい時期に旅行し、時間を有効活用できるような旅行をすることで、アイルランドをより満喫できると思います。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。