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『47RONIN』と敵討ち映画3選(2ページ目)

ハリウッドが描いた忠臣蔵映画『47RONIN』は、出来上がりが心配されていましたが、意外と楽しいアクションファンタジーに仕上がっています。で、忠臣蔵といえば敵討ち!というわけで、『47RONIN』も入れて敵討ち映画をプチ特集してみました。『オールド・ボーイ』『イングロリアス・バスターズ』など復讐劇はおもしろいですよ!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


陰湿な敵討ちをするユ・ジテが素敵すぎる!


『オールド・ボーイ』(2003年度公開)

土屋ガロン・嶺岸信明の同名漫画を韓国で実写映画化したのが本作。
妻と娘と平凡な家庭を築いていた男が突然誘拐され、監禁されます。理由もわからず15年後に突然解放された男は、知り合った若い女とともに犯人を追いますが、犯人の復讐は監禁したことではなく、監禁を解いたときが始まりだったのです!という敵討ちサスペンスです。

15年間の監禁は復讐に必要な時間であり、監禁を解いてからが敵討ちという、その理由は最後に明らかになります。が、その真相は具合が悪くなりそうなほどの陰湿さで、動機も「逆恨み?」というようなもの。その動機でここまでやるって「病んでいるにも程がある!」と思ったりするのですが、「なぜどうして?」という謎とテンポのいい演出で引き込まれてしまうのです。

韓国の国民的俳優チェ・ミンシクが監禁される男、復讐に燃える男をユ・ジテが演じていますが、やはり悪役が魅力的だと敵討ち映画は燃える! ユ・ジテは実に怪しく、抗いがたい魅力を放っていて素晴らしいです。

監督: パク・チャヌク
出演: チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン、チ・デハン、キム・ビョンオク
オ・ダルス、ユン・ジンソほか

※次のページはトリオで敵討ちの映画『トゥルー・グリット』です。

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