英検/英検の勉強法

英検準1級合格作戦(1)カギは豊富な語彙力

TOEIC800点よりも難しいと言われる英検準1級。どうやって勉強すれば、最短で合格することができるのか? オススメの教材とその効果的な活用法についてまとめました。

澤田 健治

執筆者:澤田 健治

TOEIC・英検ガイド

英検準1級を目指す意義とは?

具体的な対策についてのお話をする前に、まずは、英検準1級を取るメリットについて考えてみたいと思います。

基本的なビジネス英語に特化したTOEICと比べると、語彙や英文のレベルが格段に高いのが英検準1級の大きな特徴です。そのため、TOEICで700~800点以上のスコアを持っている人でも、最初の語彙セクションで半分も取れなかったり、抽象度の高い英文を読解するのに苦労したりするケースがよくあります。

TOEIC800点よりも難しい英検準1級

TOEIC800点よりも難しい英検準1級

また、TOEICの英文は、人名や会社名も含め、全て架空の話になっていますが、英検準1級で扱われる英文は、実際の新聞や雑誌の記事が出典となっているため、内容的にも興味深く、大人の知的好奇心を満たすようなものになっています。

そのため、英検準1級に合格できる力をつけることで、時事英語を理解するのに必要な語彙力や読解力も養成することができます。

TOEIC高得点者の中には、語彙力不足のために、英字新聞などを読めない人も多いということを考えると、英検準1級に合格することの方がより確かな英語力の証明になるとも言えます。


準1級合格のカギは豊富な語彙力

このように高度な語彙力が求められる英検準1級では、いかに単塾語の知識を増やすかが合格のカギとなります。そこで、この「英検準1級合格作戦」では、語彙力を強化するための合理的な方法から紹介していきたいと思います。

準1級の合格者と不合格者の間でもっとも差が出るのが、最初の「短文語句空所補充問題」。全部で25問ありますが、合格するためには、最低でも17~18問は取る必要があります。TOEIC800点取得者でも、10問前後しか正解できないこともある、最も難しいパートです。


2つの教材を使って語彙力強化

私が運営している英語スクールの英検準1級対策コースでは、「キクタン英検準1級」(以下、「キクタン」)と「英検準1級 出る順で最短合格! 単熟語」(以下、出る順)の2冊を使って、徹底的に語彙力の強化をはかっています。

キクタンでは、CDの音声を使って、英単語が聞こえた瞬間に日本語の意味が言えるようにします。この教材は、とにかく大量の単語の意味を覚えるために使用します。一方、「出る順」は、例文を暗唱することによって、単語力だけでなく、リーディングやリスニング、ライティング、スピーキングの力も同時に鍛えることを意図しています。


次のページでは、「キクタン」の特徴について触れます。
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