例文暗唱には「出る順」がオススメ

前回の記事「英検準1級合格作戦(1)」でご紹介したキクタンの活用法では、とにかく単語の意味だけを耳と口を使って覚えるということを狙いとしていました。

一方、「英検準1級 出る順で最短合格! 単熟語」(以下、「出る順」)では、例文暗唱を通して、語彙力強化に加えて、総合的な英語力も同時に鍛えることができます

「出る順」を使って例文暗唱

「出る順」を使って例文暗唱

「出る順」には、単語暗記用の例文1332個と、熟語暗記用の例文228個の、計1560個が掲載されています。付属のCDには、単語とその意味、例文の音声が入っていますので、耳と口を使って覚えることができます。

品詞ごとに分かれているキクタンと違い、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」が混在しているのが、「出る順」の大きな特徴です。

類似品として「でる順 パス単 英検準1級」(名前が酷似)があり、こちらは「名詞」「動詞」「形容詞・副詞・その他」という形で品詞ごとにまとまっていますが、澤田塾では様々な品詞が混在している方がより実践的と考え、「出る順」を採用しています。また、「出る順」にはCDが付いているので、教室で使うには便利です(「でる順 パス単」は、無料で音声ダウンロードができます)。


「出る順」を使った勉強法

まずは、最初の12個の例文を覚えるところから始めます(見開き1ページに例文12個ずつ掲載されており、CDの1トラックにも例文12個ずつ入っています)。

目標は「和訳を読んだら、その英文がスラスラと言えるようになること」です。以下に、その具体的な手順を説明していきます。

例文暗唱の手順は、「意味の確認&音声を口に馴染ませる」という第1段階と「英文を覚えて言えるようにする」という第2段階に分かれていますが、まずは第1段階の手順から説明させていただきます。
~第1段階~
【意味の確認&音声を口に馴染ませる】


1. 一文ずつ和訳→英文の順番で黙読して、意味をチェック

「大統領は先週、予算案を発表した」
→The President released his budget proposal last week.

(先に母国語である日本語で意味を確認すると、英文を読むことに対する心理的な負担が減るので、日→英で意味をチェックすることをおすすめします)

2. テキストを見ながらCDの音声を「口パクでシャドーイング
(単語のリピートおよび英文のシャドーイングを口パクで行うことで、ナレーターの吹き込みがよりはっきり聞こえるので、正しい発音を確認しやすくなります)

3. テキストを見ながらCDの音声を「声に出してシャドーイング」
(なるべくナレーターの音声を真似するように意識しましょう)

4. テキストを見ながら「オーバーラッピング」
(CDの音声に自分の声をピッタリかぶせ、同じスピードで言うようにします)

5. 一文ずつ和訳→英文の順番で音読
(ここまでの作業を通じて正しい発音がある程度身についてから、自力で音読します。まだ意味がおぼろげな部分もあるかもしれませんので、日→英の順で音読することによって再度確認します)

6. テキストを見ずにCDの音声を「口パクでシャドーイング
(音声だけのシャドーイングの場合は、特にしっかり聞き取る必要がありますが、最初に口パクでやることで、音がはっきりと耳に入ってきます)

7. テキストを見ずにCDの音声を「声に出してシャドーイング」
(まずは、この「見ないでシャドーイング」が完璧に出来るようにすることが目標です。これが出来るようになるまで、「見ながらシャドーイング」「オーバーラッピング」「音読」を繰り返してみてください)
12個の例文で一通りこの作業をするのにかかる時間は10分程度です。

面倒くさいと感じる方もいるかもしれませんが、このような音声トレーニングを習慣化することによって、単語を例文とともに効率的に記憶出来るだけでなく、リスニング力やスピーキング力も同時に鍛えることができます

ここまでの第1段階を通して、12個の例文の意味を確認し、ある程度口に馴染んだところで、「英文を覚えて言えるようにする」という第2段階に進みます。

次ページ:第2段階「英文を覚えて言えるようにする」