外貨預金が投資への入り口という誤解

外貨預金はリスキーです

外貨預金はリスキーです

お金のことを少し勉強してみたい、投資を始める準備をしてみたい、海外の資産を考えてみたいなどと思い始めた多くの人は、外貨預金から入ろうとします。

確かに、外貨預金は預金なのに為替リスクがあり、国内預金のように元本が完全に守られた資産ではありません。かといって、株式や投資信託のように毎日時価が変化するものでもありません。

だから、それが投資の入門編かというと、それは大間違い。外貨預金は報われないリスク商品だということをご存知ですか?

外貨預金はハイリスクでローリターン

投資には、リスクとリターンがあります。それらはトレードオフの関係にあるといわれます。つまり、正の相関関係がある、どちらかが増えればもう一方も増えるという関係です。ハイリターンを得るにはハイリスクを覚悟しなければいけませんし、ローリスクしか負わなければローリターンに満足しなければいけません。

人はローリスク・ハイリターンを望みますが、そういう美味しい投資というのは自由で公平なマーケットには存在しません(閉ざされた世界には一部存在しますが)。しかし、金融商品としてハイリスク・ローリターンというものは存在します。

外貨預金がそれに該当します。

為替リスクは10%だがリターンは1%未満

外貨預金のリスクは、為替リスクです。

外国為替のリスクは一般的に10%程度と言われています。100円の米ドル/円は90円になる可能性もあるし、110円になる可能性もあるのです。結果のブレがリスクです。そこだけ見れば、5割の確率で損をします。

一方で、外貨預金のリターンは、受取り利息です。2013年12月の市況では、米ドルで0.01%、ユーロで0.01%、豪ドルで0.5%といった水準です。

しかも、このリターンは為替の方向性によって変わることもありません。為替リスクをたくさん保有したからといってリターンが増える因果関係はないのです。

リスクに見合うリターンが得られない外貨預金

10%の為替リスクを背負って、得られるリターンが1%にもならないというのでは、ハイリスクローリターンといわざるをえません。もちろん為替リスクがプラスに出れば(円安になれば)リターンも大きくなるわけですが、そこはバクチです。

では、本来の投資とは何でしょうか?真っ当な投資とは、リスクに見合うリターンを得られるものです。そのもっとも基本的なものは株に対する投資です。

海外株のリターンは為替リスクを上回る

たとえば、米国株のリターンはこの直近の5年間では年率14%でした。為替リスクよりも大きいことが分かります。ですから、米国の株式の投資していた人は、為替の損があったとしても、リターンを築けてきたのです。

こうした、リスクとリターンのバランスの取れた金融商品で投資は体験するべきです。もし、怖くないように調整をしたいのなら、投資金額を小口にすればいいのです。

たとえば、こんな投資方法があります。
「月2万円から始める資産運用」

投資が怖いからといって、リターンを調整してはいけません(ローリターンを選んではいけません)。それでは、お金を増やす可能性を捨てるようなものです。お金を失う確率が高くなります。投資を真っ当に勉強するつもりで始めたことが、円安円高を予測するだけのギャンブルになってしまうのです。
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