宿泊主体型シティホテルの草分け的な存在
今年でホテル開業10周年を迎えた「ロイヤルパークホテル ザ 汐留」。同ホテルは「ロイヤルパーク汐留タワー」の名称で、シティホテルと言われる「グランド型ホテル」と価格訴求型となる「ビジネスホテル」の中間領域のホテルニーズに対応する形で、2003年に「宿泊主体型のシティホテル」の草分けとしてオープンしました。この業態は米国では2000年代に入って「セレクトホテル」という新しい潮流となっています。グランド型ホテルとの違いは、ドアマンやベルボーイを常設していないことです。その代わり、フロントやコンシェルジュが臨機応変に応対しています。ホテル業界では、このようなサービスを「リミテッドサービス」と言うことがあります。ビジネスホテルとの違いは、レストランやミーティングルーム、スパ施設があることです。今では全国各地のホテルで宿泊主体型シティホテルを見ることができますが、10年前は珍しいビジネスモデルでした。
目玉となる「ホテルライフスタイル アーケード」
さて、数年かけて順次リニューアルしていく同ホテルですが、リニューアルの1番の目玉は客室でしょう。26階に「ホテルライフスタイル アーケード」と題し、ライフスタイル提案型企業6社とのコラボレーションを行ないました。「コーディネーティッド バイ ザ・コンランショップ」「コーディネーティッド バイ エリコ ホリキ」「コーディネーティッド バイ IDC大塚家具」「コーディネーティッド バイ ボーコンセプト」「コーディネーティッド バイ ワイス・ワイス」「プロスペクトルーム」が新たなコラボレーションルームとして生まれましたが、今回は筆者が驚いた2つのコンセプトルームについてご紹介します。