新年の五穀豊穣を祈願し、餅花・繭玉を飾りましょう
餅花飾り
古くから日本には、お正月、特に小正月に柳や水木などの枝に小さく切った餅や団子を付けて飾る習慣がありました。これは餅花と呼ばれ、新しい年の五穀豊穣を祈願するお正月飾りです。枝に付けた餅花は実った稲穂のように垂れ下がり、豊作を連想させてくれます。
私の出身地である京都では、長い枝垂れ柳の枝に小さく千切った紅白のお餅を付けた物が一般的でした。これをお店の軒先や床の間に飾ります。花のない季節にお花が咲いたようで、パッと華やかになりました。
また餅花は地方によって呼び方や形が違い、養蚕が盛んであった東日本では繭玉(まゆだま)と呼ばれるようで、米の粉を蚕の繭の形にした物もあるそうです。また地方によっては、紅白の餅花・繭花だけでなく、鯛やだるまなどの縁起物の形をした繭玉も飾られるようですよ。
餅花くじで新年を占ってみましょう!
何が当たるかな?
私が京都で習っていた華道の新年会では、毎年会食の後に餅花を使った餅花くじ引き(福引)を楽しみました。米粉でできている最中の皮のような餅花は、内側が空洞になっているので、中にくじを入れて新年の福引を楽しむのです。新年会では餅花がついた柳を持った人が各テーブルを回り、参加者は柳から餅花を一つちぎり取ります。すると餅花が割れ中からくじが出てきました。そのくじの番号によって素敵なお土産がもらえるのです。これはお正月や新年会に来た子ども達の楽しいアクティビティになりますよ!
■餅花くじの作り方
材料:米粉でできた中が空洞になっている丸い餅花、枝に吊るすための細い紐、数字を書いた紙(くじ用、景品用の2種)、水、景品
10個入りの餅花です。
1.米粉でできた餅花を用意します。私は和風文房具の店・
嵩山堂はし本で購入しました。
小さな紙に数字を書きます。
2.くじを作り、餅花の中に入れます。くじの表には数字を書き、裏には大吉、中吉、小吉と書きましょう。
餅花の縁に水をつけます。
3.餅花の縁に水を薄く塗ります。
先端は結んでください。
4.枝から餅花を吊るすための紐を用意します。紐は先端を結び抜け落ちないようにしてください。
しっかりとくっつけます。
5.別の餅花を上から重ね、紐を挟んでしっかりとくっつけます。カラフルな餅花を使う時は、違う色同士を合わせてください。
紐を枝に結びます。
6.柳や水木、黒文字などの木の枝に吊るします。
景品にも番号をつけます。
7.景品にもくじと同じ数字をつけてきます。景品なので、高価な物でなくても構いません。
■
餅花くじの遊び方
好きな色を選ぶのも楽しいですね。
1.子どもに餅花を選ばせ、枝から取ってあげましょう。
結構固いので、強く押しましょう。
2.餅花を指で押しつぶします。餅花は結構丈夫なので、力を入れて押し潰しましょう。
どんな景品が当たったかな?
3.中から数字の書かれたくじが出てくるので、くじと同じ番号の景品を渡します。どんな景品が当たるのか、ワクワクしますね。
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