アルベルト・ドミンゲスの「フレネシ」
ガイド:フレネシさん、熊崎ふさ子さん、それともネシ子さん、どちらのお名前で呼ばせてもらったらいいのでしょうか?
フレネシ:
「フレネシ」でお願いします。
ガイド:
最初、フレネシさんのこと、女性ヴォーカルのバンドだと思っていたんです(途中で気づきましたが…)。多分、その思い込みはサウンドから来るんです。どこか、男の影を感じて(笑)…ガーリーなんだけど、キュートなんだけど、 なんか妙なセンス、どこか挑戦的な企みみたいなもの。そんな事言うのは僕だけでしょうか?
フレネシ:
確かに、バンドだと思われていることが多いです。「フレネシ」という名前がバンドをイメージさせる要因の一つでもあるかもしれません。男の影が見え隠れするというのは、何となくわかります。それは、作品から素材の質感が見えにくいからでしょうか。
女性のソロというと、天性の才能であるとか、空気感であるとか、生っぽさが前面に出ている作品が多いような気がするのですが、私の場合は生っぽい部分をぼんやりとさせているところがありまして。意図的にそうしているわけではないのですが「フレネシ」的な作り方をした結果、そうなった…という感じです。
ガイド:
フレネシ(frenesi)って、とってもラヴリーなお名前ですね! 調べてみると、スウェーデン語で「狂乱」という意味! ますます、素敵です。これはどんな発想で?
フレネシ:
子供の頃電子オルガンを習っていまして、8歳の頃にグレードテストの課題曲として練習したのが、アルベルト・ドミンゲスの「フレネシ」という曲でした。ラテン・クラシックの定番曲なんですが、その曲がとても気に入って、タイトルをそのままアーティスト名として付けました。
フレネシさんにインタヴューしたかった
ガイド:実は、blue marbleのショック太郎さんにインタヴューした後、ぜひフレネシさんにもいいタイミングあれば、インタヴューしたい!と思っていたので、笹公人さんから今回がお話が来て、とても嬉しかったです。
フレネシ:
ありがとうございます。四方さんのインタヴュー記事は以前から読んでいまして、ファンだったので…。こちらこそ嬉しかったです。
ガイド:
フレネシさんに読んで頂いていたとは、僕も嬉しいです!
ショック太郎さんは、フレネシのサポートもしてらっしゃたんですよね。ショック太郎さんにも言ったのですが、blue marbleとフレネシには相通じるものを感じます。blue marbleさんを最初に聴いた印象は?
フレネシ:
初めて聞いたのは「懐かしのバイアーナ」だったのですが、まず曲がすごいなと思いました。CD音源なのにアナログで聴いているような暖かみがあって、いつの時代の録音なのか、どこにいる人なのか、そして今はライヴ活動をしているのか、バンドの存在も謎めいていて、とても気になりました。
ガイド:
笹公人さんがやっているFM西東京「公人&ゆかのタナシムーン」に出演されたそうですが、どのようなお話をしていたのですか?
フレネシ:
原体験ですとか、今好きなものですとか。
ガイド:
フレネシさんは素性を明かさないミステリアスな存在。巷の噂で「フレネシさんの素顔は、小雪と綾瀬はるかを足して2で割ったような超美人で…」と。それを聞いて以来、僕の中でフレネシさんへの妄想が広がっています(笑)。どうしたらいいでしょうか?
フレネシ:
どこの噂でしょうね…。実際にお会いしたときにがっかりされないように言いますと、残念ながらお二方とはあまり似ていないと思いますし、超美人でもないです。そうだったら、アルバムのジャケットは実写の顔になっていたかもしれないですね。