The Knife
ガイド:スウェーデンのエレクトロ男女ペアと言えば、Karin Dreijer Andersson(姉)とOlof Dreijer(弟)からなるThe Knife。以前、「怪奇テクノ」という題で記事を書いた時に、Zombie Nationらと共に紹介しましたが、彼らの作り上げる音と映像の世界観には、異端の美学を感じます。
You Take My Breath Away (YouTube)
Deep Cuts (Amazon.co.jp)
最新アルバム『Shaking the Habitual』では、彼ら独自の異質感を保ちつつも、エレクトロニクスと辺境ビートが混じりあい、ラストの曲は19分を超え、独自の道を突っ走っています。
A Tooth For An Eye (YouTube)
Shaking the Habitual [Deluxe] (Amazon.co.jp)
Niki & The Dove
松見:The Knifeは自分も好きです。Karinのソロプロジェクト、Fever Rayもなかなかの怪奇度ですね。 スウェーデンは彼女のような声質の女性シンガーが多い印象ですが、Niki & The DoveのMalin Dahlströmのボーカルも同じ系列にあると思います。 Niki & The DoveはMalin嬢とGustaf Karlöfによる2010年結成のデュオですが、The Knifeに比べると怪奇度は低いものの、インディートロニカとも称される北欧らしい幽玄な雰囲気漂う楽曲が特徴です。
The Drummer (YouTube)
Instinct (Anazon.co.jp)
ガイド:
うちの娘の名前もKarinなので、勝手に親しみを感じています。Fever Rayはソロなので、こちらで話をすると脱線になってしまうのですが、、「If I Had A Heart」なんかは、怪奇度満点ですね。Niki & The Doveの意味不明の衣装も、The KnifeやFever Rayの弟子みたいですね。
jj
ガイド:次に紹介するのは、Joakim BenonとElin Kastlanderによるjj。名前もシンプルですが、リリースも、『jj n° 1』(シングル)、『jj n° 2』(アルバム)、『jj n° 3』(アルバム)』、『jj n° 4』(シングル)とミニマリズムの極致。「Let Go」は物悲しくも美しい曲です。イギリスのThe xxともツアーをしていたらしく、ネーミングセンスも含めて通じ合うものを感じます。
Let Go (YouTube)
jj nº 3 (Amazon.co.jp)
松見:
jjいいですよね。彼らの謎めき具合は、(男女デュオではないですが)iamamiwhoamiやKate Boyあたりを彷彿とさせます。 音楽だけでなくビジュアル込みでの見せ方が上手なアーテイストが多いのも昨今のスウェディッシュポップの魅力だと思います。