過去の恋愛は、どう乗り越えたらいいの?
「ボクは、別れた恋人とはキッパリ縁を断ちきるほうだよ」と語るジロさん。さて、そのロマンチックな理由とは?
ジロ:よく、「別れた恋人と友達になれる派? それとも、キッパリと縁を断ち切りたい派?」っていう質問があるじゃない? あれでいえば、ボクは後者。つまり、キッパリと縁を断ち切るほうだと思う。というのも、一度でも愛し合った相手と別れるのは、相当の理由があるはずだから。昨日まで大好きだった相手なのに、「じゃあ明日からは友達でいましょう!」なんて、急に関係を変えるなんてなかなかできないんじゃないかな。
山口:たしかに。じゃあ、携帯電話のアドレス帳なんかに登録されている相手の連絡先なんかも……?
ジロ:もちろん消すよ。二度と会わない、連絡しないようにすることで、あえて自分を苦しいところに追い込むようにするんだ。しばらくは辛い時期が続くけれど、必ず時間が解決してくれる。相手への未練をなくすことこそ、自分の心の傷を癒す薬だってことを忘れないようにしないとね。
山口:なるほど。大人の恋愛はダラダラと引きずらない、と。
ジロ:そうそう。あくまでもロマンチックな恋愛をしたいからね。運命の出会いがあって、付き合っているときは思いっきりドキドキして、やがて別れのときも忘れられないドラマがある、っていうスタイルに憧れるんだ。だとすると、エンディングの後までダラダラしているなんて、カッコ悪いでしょう(笑)?
山口:大人に似合う“ストーリーのある恋愛”。素敵すぎます。ぜひ酔いしれてみたいです、そういうものに。
大人だからこそ味わえる、幸福感たっぷりの恋愛を!
面倒くさくもあり、幸福感に包まれるもの。ジローラモさん流の恋愛観、みなさんは共感できますか?
山口:もったいない、とは?
ジロ:だって、恋愛って相手のためだけじゃなくて、自分が幸せな気持ちになることじゃない? なのに、恋愛を諦めてしまったら、自分が幸せになる可能性を自分の手でつぶしてしまっていることになるからね。
山口:じゃあ、「恋愛は面倒くさいもの」と思い込んでしまっている人は、どうしたらいいと?
ジロ:たしかに、面倒くさい部分もあると思う。でも、それを上回るくらい、恋愛はいいものだよ。ひとりでは味わえない、このうえない幸福感で心が満たされる素敵なことだからね。だから、恋愛に二の足を踏んでいる人は、ネガティブなことだけを見るのではなく、自分を幸せにするためと思って恋愛に前向きになるように気持ちを切り換えてみるのもおすすめだよ。
山口:なんか、おっしゃることがいちいちカッコいい……。しかも、「このうえない幸福感で心が満たされる」って、すごくいい感じ。素敵な恋をしたくなってきました!
ジロ:この冬は、読者のみなさんにも素敵な恋が訪れますように。Grazie mille!
今年で来日25年。「日本人より日本が好きだと思うよ(笑)」。
イタリアのナポリ生まれ。建築一家の三男として、ナポリ建築大学在学中に亡き父の跡を継ぐ。1988年から日本在住。以降、テレビや雑誌に多く出演し、祖国イタリアについて紹介しつつ、モデル、タレントとして幅広く活動中。2006年、本国より騎士の称号「カバリエレ~イタリア連帯の星勲章」を贈られる。最新刊「ジロスタイル~だれでも実践できる45の自分の活かし方~」(大和書房)はファンのみならず、多くのビジネスマンたちの愛読書として話題に。