漢字検定/試験対策・勉強法

難読漢字の読み方と、書けそうで書けない漢字(2ページ目)

難読漢字まとめた本は書店に多数並んでいて、どれもよく売れているようです。そんな難読漢字の中から漢検に出そうな漢字を紹介します。

藤本 正史

執筆者:藤本 正史

漢字検定ガイド


書けそうだけど書けなくてもどかしい漢字

難読漢字の本はいくつもありますが、漢字の書きを中心とした本はほとんど出版されていません。やはり書くというのはハードルが高いのでしょうか。漢検の試験では読み問題が1点、書き問題が2点ですから、漢検対策としては書き問題を克服しなければ得点は稼げません。
ここで、漢字検定で実際に出題された書き問題を上げてみます。5級から順番に解いてみましょう。

問題:次のカタカナを漢字に直しなさい。
【5級】小学校6年生修了程度
(1)店頭のカンバンが客を引き寄せる。
(2)長雨で川の流れがハゲしい。

【4級】中学校在学程度
(1)世の中の風潮にドンカンだった。
(2)受けた恩にムクいる。

【3級】中学校卒業程度
(1)近くのキッサ店で待ち合わせる。
(2)タきたての御飯をよそう。

【準2級】高校在学程度
(1)趣味のトウゲイ教室に通っている。
(2)息をハズませて走ってきた。

【2級】高校卒業・大学・一般程度
(1)履歴書の学歴がサショウされていた。
(2)すばやく身をヒルガエして逃げる。

【準1級】大学・一般程度
(1)コソクな手段を弄する。
(2)在庫品がすっかりサバけた。

【1級】大学・一般程度
(1)一家ダンランの時を過ごす。
(2)投手交代が良い結果をモタラした。

漢検に合格するには漢字を繰り返し書いて覚えることが大切ですが、級が上がると出題対象の漢字も増えますから、短期間で全て覚えきるのはなかなか難しいです。
書き問題は、言葉としてはそれほど難しいものではないので、日頃のちょっとした会話やテレビ・ラジオで聞くセリフから漢字をイメージしてみる、そんなトレーニングをコツコツ続けてみることも、漢検に合格する有効な手段だと考えます。

<前ページ読み問題の解答>
(1)きたん (2)りゅうちょう (3)べんたつ (4)しれつ (5)ひんしゅく
(6)にわか (7)たちま (8)くく (9)おのの (10)なだ

<書き問題の標準解答>
【5級】 (1)看板 (2)従
【4級】 (1)鈍感 (2)報
【3級】 (1)喫茶 (2)炊
【準2級】 (1)陶芸 (2)弾
【2級】 (1)詐称 (2)翻
【準1級】 (1)姑息 (2)捌
【1級】 (1)団欒 (2)齎

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