若いエリア、シニアなエリアTOP3は!?
下の表は阪神間3市2区の全体の平均年齢と、平均年齢の低いエリアと高いエリアのそれぞれ上位3つをピックアップしたものです。なお、居住者が100名以下のエリアはのぞいています。20代から80代まで、かなりの差が存在します。ただし、中には平均年齢が高い(or 低い)のも当然といえるエリアもあります。
例えば老人ホームが存在するエリア。当然、平均年齢は飛び抜けて高くなります。西宮市西宮浜3丁目(平均年齢85.5歳)、甲山町(77.1歳)、神戸市灘区鶴甲5丁目(66.8歳)などがそうです。西宮浜3丁目は住民147名中65歳未満はたったの1人です。また寄宿舎がある場合もあります。この場合も住民の年齢が偏ります。尼崎市西昆陽4丁目(27.0歳)は看護師の寄宿舎があり住民131人中103人が20代の女性、芦屋市剱谷(23.8歳)は地図で確認したところでは兵庫県警察学校の宿舎があるようです(住民200人中190人が15~34歳の男性)。
そのような「特殊な住民」がいるエリア以外では、北摂エリアと似たような特徴がみられます。ニュータウン、例えば西宮市名塩平成台(29.6歳)、名塩さくら台3丁目(29.6歳)、名塩新町(30.8歳)や、大規模マンションのあるエリア(尼崎市塚口本町5丁目33.0歳、平成20年築536戸マンション有)は平均年齢が低くなっており、山間部である西宮市山口町下山口(66.5歳)、神戸市灘区篠原(76.5歳)は平均年齢がすこぶる高い値になっています。
比較するときは特殊要因の排除要
上表のように丁目・字の区分で平均年齢をみると、そこにどのような建物が建っているかで数字が大きく左右されます。「街の少子高齢化の進み具合」をみるには見るには特殊要因を排除し、小学校区程度に区切って調べる方が良いでしょう。とはいえ、このように数字を眺める事で、どのエリアにどんな建物があり、どんな年齢層の人が住んでいるかがわかるのは重要な事です。老人ホームが多い、寮が多い、といった事もエリアの特徴なのですから。
よし、自分もやってみよう!という方は阪神間であれば兵庫県県庁の統計ページをみれば丁目・字単位での年齢別人数分布がわかりますので、挑戦してみて下さいませ。
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