Hexenhausは魔女の家? それともお菓子の家?
ヘクセンハウス
ドイツではクリスマスが近づくと、色々なスパイスが入ったLebkuchen(レープクーヘン)でできたお菓子の家・Hexenhaus(ヘクセンハウス)が登場します。
ドイツのクリスマスマーケットで売られているレープクーヘン
ヘクセンハウスとはドイツ語で魔女の家を意味し、元々グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子の家のを指しました。それがいつの間にか、お菓子で作った一軒家もヘクセンハウスと呼ぶようになったそうです。ヘクセンハウスには実際に食べられる物と、観賞用の物があるのでご注意ください。
屋根にチョコレートが乗ったヘクセンハウス
現在はスパイスクッキーだけでなく、一般的な甘いクッキーやチョコレートで作った物や、市販のお菓子で作った物もヘクセンハウスと呼ぶようになったそうです。クッキーでできた家にチョコレートやマシュマロなどのお菓子を飾り付けるのは、とても楽しい作業ですね。
サラダ感覚の甘くないヘクセンハウス
チーズ風味のお菓子の家
本場ドイツのヘクセンハウスはとても美味しいのですが、非常に甘いので食べ切るのが大変でした。そのため、ヨーロッパ人は日本人よりも甘いお菓子を好むと思っていました。しかし、息子達が通っていたインターナショナルスクールでは、パーティーにセイボリーなスナックや果物を持ってくるよう指示をされました。
savoury(セイボリー)とは、健康的で甘くない、塩の効いた、辛い食べ物と言う意味のイギリス英語で、健康的な食事やおかずを指します。子どものパーティーには甘いお菓子がたくさん並ぶので、塩気のある食べ物も用意して欲しいとの言う意味だったのでしょうね。特にクリスマスシーズンは、大人も子どもも甘いお菓子を沢山食べるので、お菓子の家は、甘さ控えめのセイボリーな物を作ってみました。
クッキーの生地にはスパイスは入れず、粉チーズと乾燥パセリを入れました。家の装飾にはクリームチーズを使っています。たまには甘くないセイボリーなお菓子の家もいかがですか?
チーズ風味のお菓子の家の作り方
■材料
小麦粉 100g、卵黄 1個、バター 40g、砂糖 大1、粉チーズ 12g、刻んだ乾燥パセリ 小さじ1/2、(クッキーの)艶出し用卵黄 1個+ヨーグルトの乳清 大さじ1、クリームチーズ 100g、マッシュポテト 中2個分、ヘクセンハウスの周りに飾るハーブ、野菜、スナック等 適量
卵、バター、砂糖を合わせます。
1.ボウルに卵黄、砂糖、常温に戻したバターを入れ、よく混ぜ合わせます。
パセリを加えます。
2.1にパセリを加えよく合わせます。
小麦粉を加える
3.振るった小麦粉を2回に分けて加えます。
一つにまとめます。
4.ひとかたまりになるまで、よく混ぜ合わせます。
冷蔵庫で寝かせます。
5.食品用フィルムに包んで、冷蔵庫で1時間休ませます。
平らに伸ばします。
6.麺棒で生地を2~3cmまで伸ばします。
家の形に切ります。
7.生地の上にヘクセンハウス型の型紙を置き、ナイフで生地を切ります。 サイズは左の写真を参考にしてください(写真は専用のクッキーカッターを使っています)。
卵黄を塗ります。
8.生地に艶出し用の卵(卵黄+乳清)を塗ります。卵に乳清を加えるとパリッと香ばしく焼き上がります。
オーブンで焼きます。
9.180℃に温めておいたオーブンで10分間焼きます。 オーブンの種類に合わせて焼き時間を調整してください。
冷まします。
10.クッキーをケーキクーラーにのせて冷まします。
絞り袋にクリームチーズを入れます。
11.常温に戻したクリームチーズを、口金を付けた絞り袋に入れます。
模様を描きます。
12.クリームチーズで、クッキーに模様を描きます。
マッシュポテトを敷きます。
13.お皿にマッシュポテトを敷きます。
縁にクリームチーズを塗ります。
14.クッキーの縁にクリームチーズを塗り、マッシュポテトの上に家を立てます。
屋根を載せます。
15.屋根を載せます。 屋根と屋根の間にもクリームチーズを塗ります。
サラダ感覚のお菓子の家です。
14.ヘクセンハウスの周りにサンタクロース型のピック、野菜、ポテトスナックなどを飾ります。
写真はヘクセンハウスの周りに、リースをイメージしてローズマリーを飾っていますが、ローズマリーは香りが強いので、苦手な方は他のハーブに変えてください。