行政書士試験/行政書士のキャリア・開業

資格取得後の独立体験記 第15回「行政への道」

開業して5年が経過しようとしていたころ、ふとしたきっかけで地方公共団体の委員をすることになりました。しかし、思いもよらず、まさかの事件に巻き込まれていきます。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

開業して5年前後の頃、仕事に思い悩んではいましたが、時間的な余裕はできました。ふとしたきっかけで地方公共団体の委員をすることになりました。しかし、思いもよらず、まさかの事件に巻き込まれていきます。

ふと見た市報

きっかけは、ふと見た市報でした。募集欄に、「消費生活相談センター」の運営委員を募集していました。消費生活相談センターとは、悪徳商法などの市民の消費者問題について、相談などを行う市の行政機関です。運営委員の募集は、消費者問題に市民の声を反映させるこを目的としているのだろうと考えました。

消費者問題は、開業当初と比べると、仕事数は減少しました。それでも、相談業務などを行っていたので、消費者行政がどのように行われているのかに好奇心がわきました。また、公職としての奉仕活動になるのではとも思いました。

早速、申込みをし、選考を通過して、無事、委員に就任することができました。私は市民代表という資格での就任です。運営委員には枠があり、市民代表以外に、有識者、NPOの代表者の方が就くことになっていました。

委員なって、消費者行政を間近でみることができました。特に、消費者問題に対する、NPOの真摯な取り組みには驚かされました。良い勉強と経験をさせてもらっていました。
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消費生活相談センターは、各市町村に設置されています。


ただ、思っていた以上に仕事はありました。会議の出席はもちろん、それ以外に も、消費生活相談センター機関紙の発行の仕事がありました。私は、編集委員として、編集や記事を書いたりしたからです。しかし、もともと公益職の奉仕活動をしたいとの動機もあったので、特に負担を感じませんでした。

良い経験ができているなあと思っていた矢先に、事件が起きたのです。

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