昭和レトロな商店街で有名、
大学、坂・階段の多い住宅街
白楽(横浜市神奈川区)という地名に馴染みがない方でも、六角橋商店街という名称には馴染みがあるかもしれません。白楽駅から神奈川大学へ向かう旧綱島街道を中心に広がる六角橋商店街は大通りと、180センチほどの道幅にレトロな雰囲気のアーケードのある仲見世通りが平行してあり、昭和30年代を舞台にしたテレビや映画などではお馴染みなのだとか。狭い駅前を抜けたところから始まる商店街は、これまたあまり広いとは言い難く、そこにいつも多くの人、人、人。賑やかです。
特に仲見世通りは八百屋、乾物屋、精肉店など一般的な商店街にありそうな店から鉄道模型ショップ、中古レコード店、シルバーアクセサリーの店に紅茶の専門店などとバリエーション豊富。趣味の世界では知る人ぞ知るといった店もあるようで、かなりディープ。商店街が作ったマップによると300ほどの店があるそうです。11年前から始まった「ドッキリヤミ市場」なる夜のフリーマーケットも人気で、フリマに加え、ライブなども行われています。好きな人には商店街プロレス(!)も楽しいでしょう。ただ、残念ながら、最近はシャッターを下ろしたままの店も増えています。面白い場所だけに、今後、新しいショップの登場に期待したいところです。
商店街以外の場所では新しい感覚の店も増えています。コーヒー、ベーグルの専門店やカフェ、ヨーロッパファッションを扱うセレクトショップなど個性的な店も多く、少しずつ街の雰囲気も変わっていきそうです。
白楽駅から六角橋商店街に沿って横浜方面に向かうと交差するのが横浜上麻生道路。この通り沿いにも商店街があり、この周辺全体で見るとかなりの数の店があります。この周辺で目立ったのは古本屋さん。やはり大学があるからでしょうか。
その大学というのは、昭和初期に移転してきた横浜専門学校(現神奈川大学)。六角橋3丁目から4丁目の高台にあり、周辺には学生向けアパートや食堂、飲食店などが多数あります。学校としては横浜上麻生道路沿いにもう一校、神奈川県立神奈川総合高校、同神奈川工業高校があり、駅の北側には清心女子高等学校も。歩いている人たちの年代が若いのも当然です。
もうひとつ、この街で多いものといえば坂と階段。商店街だけを見ていると気が付きにくいかもしれませんが、駅の東口側に出てみると、目の前にも、右にも左にも坂があり、しかもかなり急でびっくりするはず。商店街のある西口側でも旧綱島街道から一歩外へ向かうと坂が続き、崖のようになっている場所もあるほど。高低差が坂と階段を生んでいる街なのです。
続いて東急東横線白楽駅周辺の住宅事情を見ていきましょう。