そば/東京のそば屋

信州そばと鯵と鱚の味醂干し 津右衛門(東急蒲田)

そば粉は戸隠産で色は薄めの上品な細切りの蕎麦である。喉越しも爽やかであるが深い味わいもある旨い蕎麦である。そばの量も充分あり600円はリーズナブルである。

前島 敏正

執筆者:前島 敏正

そばガイド

お店の周りは閑静な住宅街

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玄関

東急蒲田駅より徒歩5分の津右衛門へお邪魔した。京急蒲田駅から大田区産業プラザの脇の道を数分歩くと少し右にカーブした角に津右衛門はある。お店の周りは閑静な住宅街である。店内はゆったりしたリビングのようだ。スタイリッシュなテーブルと椅子が並べられていて民家を改装したような一軒家レストランである。

17時30分のオープン時に到着して本日一組目のお客となったが、ほんの数分で店内が満席になるほどの人気店のようだ。客層は家族連れやご夫婦の組か多く、地元で愛されている蕎麦屋のようだ。店内にはテーブル席が8席と、他に奥に個室風で6席、奥にテーブル席が4席で合計18席となっている。


 各種メニュー

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野沢菜


席に着くと「そば茶とお新香」が出る。「そば茶」の香りが素晴らしい!野沢菜は信州の和田峠の麓にこだわったお漬物が運ばれる。
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蕎麦味噌

艶のよい蕎麦味噌は抜き実の粒が大きく蕎麦前の摘みに合う。
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鯵と鱚の味醂干し

メニューにある桜干しが気になり注文。鯵と鱚の味醂干し760円はこれからのシーズにぴったりの一品である。コンロであぶると程良い柔らかさと焦げ目が付き食欲をそそる。桜干しの鯵と鱚は富山県氷見港より直送しているとのこと。
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鴨焼き


鴨の南蛮焼き760円もお奨めである。たれがなじみ、肉厚の鴨肉が5枚もついてこの値段は良心的なメニューである。

 信州蕎麦

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信州蕎麦


そば粉は戸隠産で色は薄めの上品な細切りの蕎麦である。喉越しも爽やかであるが深い味わいもある旨い蕎麦である。そばの量も充分あり600円はリーズナブルである。そばは木曾檜で特別に作ったという、長方形のせいろに盛られている。お店のポリシーとして「信州の野趣(やしゅ)と、江戸の粋を合わせていきたい」とあるように、江戸流に洗練されたそばである。つゆはカツオ風味の辛口、山葵は中伊豆直送というこだわりである。もう一品、暖かい鴨南蛮そばをお願いした。先ほどの鴨と同じく厚切りの肉とネギのコラボはまた嬉しい。

そばのコース2000円とお楽しみコース2500円も期待がもてそうだ。蕎麦前は黒澤酒造と中山道望月、武重本家酒造の生酒づくりを揃えている。
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鴨南蛮蕎麦


店名の由来はご主人に聞いたところ、「この家は千曲川左岸の信州小県塩川に在し、代々津右衛門を名乗っていた。対岸には烏帽子岳を正面に湯の丸山、高峰山浅間山が綺麗です」と説明してくれた。

【店舗情報】
店名:津右衛門 (つえもん)
TEL:03-3735-8560
住所:東京都大田区南蒲田1-22-12
最寄り駅:京急蒲田駅・糀谷から徒歩5分
営業時間 :11:30~14:00 17:30~20:30
定休日:月曜・第3火曜
席数:18席 (座敷・個室あり)
地図:Yahoo!地図

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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