メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

注目度抜群、コンパクトな“4ドアクーぺ”CLA(2ページ目)

Aクラスに続き、ブランド支持層の若返りを託したコンパクトカー市場に送り込まれたクーぺスタイルの4ドアモデル。街中での注目度は抜群のFFモデル、その走りとは……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

Aクラスより落ち着いたライドテイスト

M・ベンツCLAクラス

CLA180には最高出力122ps/最大トルク200Nmを発生する1.6リッターターボを、CLA250には211ps/350Nmの2リッターターボを搭載する。直噴やアイドリングストップ機構などを備え環境性能も高められた

180と250、いずれもFFに試乗した。結論からいうと、Aクラスよりは落ち着きのあるライドテイストで、特に、後ろ足がちゃんと路面をつかんでくれるところが美点だ。ちなみにリアアクスルは専用設計である。FF風味を躍起になって消そうとした、そんな印象だった。

動力性能的には180で十分、というのはAクラス同様である。DCTのマナーも上々だ。あえて250に乗るというのなら、4マチックを試してみるのもいいだろう。クラスを越えた安定感を得ることができるはず。
M・ベンツCLAクラス

ダイヤモンドグリルが特徴的なフロントマスクには、パワードームやバイキセノンランプとLEDを組み合わせたヘッドライトなどが備わる

試乗車にはいずれも18インチのランフラットタイヤがおごられていて、これが低中速域(30~60km/hあたり)における雑味、乗り心地質感の欠如につながっていると思われる。ドイツのカントリーロード域(80km/h以上)では、さほど気にならないのだが……。こういうセッティングの欧州車に乗るたび、欧州基準の乗りアジがいい&基本性能が高い、という理由で、日本市場の皆さんに薦めていいものかどうか、悩ましくなるのだった。
M・ベンツCLAクラス

デュアルクラッチトランスミッションの7G-DCTを搭載。軽量コンパクト(全長367mm、重量86kg)な設計で、車両重量や最小回転半径に貢献する

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