中学受験/中学受験の心構え・基礎知識・トレンド

有名大でもフリーター?中学受験、その先を考えよう

中学受験は、決して有名な大学に入るためだけにあるものではありません。大切なことは、志望校に合格してからどうしたいのか、先の展望も持っていることなのです。せっかく中学受験をして有名大学に入っても、将来はニートやフリーターでは報われません。そうならないために大切なこととは。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

なぜその中学を受験するのか?

中学受験はあくまでも通過点。その後の展望も考えることが何よりも大切。

中学受験はあくまでも通過点。その後の展望も考えることが何よりも大切。

一流の大学を出て、一流の会社に入れば、将来安泰という時代は終わりました。しかし、それでも少しでも良い大学を目指した方が安心と思うのが本音でしょう。もちろん、それは否定しません。ただし、大切なことは中学受験の先まで考えているかどうかなのです。

文部科学省によると、平成21年の大学入学者数は約60万8千人で、平成25年3月の大学卒業者数は約55万8千人となっています。単純計算ですが、約5万人が卒業できなかったことになります。

これらの学生がその後どうなったのかはわかりませんが、多くがニートやフリーターになっていると考えられます。せっかく大学に入っても、途中で大学を辞めざるを得ない人が毎年何万人もいるのです。中学受験や高校受験、そして大学受験と多くの関門をくぐり抜けてきた結果が、これでは報われませんね。

中学受験の先を考える

中学受験は、決して有名な大学に入るためだけにあるものではありません。大切なことは、志望校に合格してからどうしたいのか、先の展望も持っていることなのです。

今、お子さんが志望校を志望している理由は何でしょうか。偏差値が高いからでしょうか。大学合格実績が高いからでしょうか。有名だからでしょうか。系列校の高校や大学へ入りやすいからでしょうか。

もし、こうした理由以外に志望する理由がなかったとしたら、行く先々で壁にぶつかる可能性大です。なぜなら、中学受験の先が見えないからです。

この場合、例えば、系列校に進学できるというのは、必ずしもメリットになるとは限りません。入ってみて校風に合わないことに気づいたとき、途中で路線変更をして、公立の高校や他系列の高校へ進学することは容易ではないからです。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます