うまく嘘をつけるか心配、という方に
人狼や狂人になったら、ぜひ嘘をついてみてください!
人狼と言えば、嘘をつくゲームですが、うまく嘘をつけるか不安という方もいるかもしれません。というわけで今回は、人狼ゲームにおける嘘つき講座でございます。まずは初級編ということで、初心者の方がスムーズに嘘をつく為に気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。実は初心者が考えるべきは、嘘の内容、ではなかったりします。
ちなみに、今回のお話は、インターネット上の掲示板やチャットなどを利用して行うWebの人狼ではなく、実際に集まって行うリアルの人狼を想定したものです。また、人狼には色々なルールがありますが、話を分かりやすくするために便宜的に12人程度で遊ぶ想定ルールを決めてお話を進めます。
12人の役職は以下の通り。毎晩1人を指定して、人狼か村人か知ることができる占い師、毎晩その日の昼間に処刑した人が人狼か村人かを知ることができる霊媒師、毎晩1人を指定して狼から守ることの出来るボディガード、人狼が誰かも知らないし何の能力も無い村人だけど人狼が勝利した時に自身も勝利となる狂人、これらの役職が各1人ずつ。毎晩1人指定して村人を襲う人狼が3匹、そして残り5名が村人で、計12名です。ボディガードは連続して同じ人を守ることができず、それぞれの役職は死んでも明かされることがありません。
また今回は説明をややこしくしないために、狂人や人狼以外の本物の役職者やただの村人は嘘をつかないものとして、話をすすめます。
ちなみに「人狼ってどんなゲーム?」というところから知りたい方は、以下の記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。
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狂人は疑われるのも仕事
狼からすると狂人は夜に襲撃したくない存在なのです
「失敗しない嘘のつき方」というタイトルと矛盾しているように思うかもしれませんが、狂人に関して言えば、そもそもうまく騙せなければ失敗、ではないのです。もちろん上手な嘘がつければそれにこしたことはありませんが、適当でもなんでも、とにかく嘘をばらまくこと自体に効果があります。これにはいくつか理由があります。
まず第1に、村人は相当にあやふやなことを言っている人であっても、「占い師です」とか、「霊媒師です」と言った人物を簡単に処刑できません。何故なら、万が一に本物だった場合のリスクが大きすぎるからです。本物の役職者を処刑して、手練の嘘つき人狼が本物のふりをして場に居残れば、その村はあっという間に滅ぼされてしまいます。結局、あなたの嘘が相当適当だったとしても、村人はそれが真実である可能性を検討するのに時間を使わざるを得なくなります。
また、嘘と分かる嘘をつくことで、人狼から襲われにくくなるという効果もあります。人狼は誰が人狼で、誰が村人か分かっていますから、占い師や霊媒師が本当のことを言っているか、嘘をついているか分かる場面があります。狂人は人狼の仲間ですから、あの人はデタラメを言ってるから多分狂人だな、と判断すれば襲わない場合が非常に多いです。
さらに言えば、狂人は村人から疑わしいと思われて、なんなら処刑されてしまったとしても、それはそれでいいのです。何故なら、狂人が処刑されることで、その日人狼が処刑されないからです。今日確実に狼を当てられなければ村人側の負け、なんて場面で狂人が処刑されれば言うことありません。狂人は疑われるのも仕事なのです。
狂人にとって「失敗」というのはどういう状況を指すでしょうか。何の嘘もつかないまま、夜に人狼によって襲われて命を落とす、ということです。これでは人狼は貴重な夜の襲撃を使って味方を殺したことになります。
以上の理由から、初心者の方が狂人をひいたら、頭が真っ白になってもいいですから、取り敢えず「占い師です!」「霊媒師です!」と名乗りを上げることから始めるというのを強くオススメします。結局言い出すタイミングを失って黙ってしまった、というのが最も辛い失敗です。
とはいえ、できれば上手に嘘をつきたいですよね。また、狂人だけではなく、人狼だって積極的に嘘をついて良いはずです。というわけで、次は実際に嘘をつくときに気をつけるべき、失敗しやすいポイントについて、お話していきたいと思います。