スコーンを柔らかくしたような惣菜パン、ポアチャ
焼きたてポアチャほどおいしいものはない!
こちらは珍しい、緑のレンズ豆が入ったポアチャ
ポアチャもさかのぼることオスマントルコ帝国時代から残る食べ物で、スルタン・ムラト三世時代の宮廷台所台帳には、ポアチャが大事なお客様のために作られ食卓に並んだ、という記述があるのだとか。当時は「ボフチャ」と呼ばれていたようで、意外と由緒正しい歴史を持っています。
ポアチャには種類がいくつもあり、イースト菌が入っていないポアチャはサクサク感が高くずっしり重みがあり、「エヴ・ポアチャス(おうちポアチャ)」とか「エル・ヤプム・ポアチャス(手作りポアチャ)」と呼ばれています。一方でイースト菌を入れてふんわりと焼き上げられたポアチャもあり、こちらは「マヤル・ポアチャ(イースト入りポアチャ)」とか「パスターネ・ポアチャ(お菓子屋さんのポアチャ)」と呼ばれ、実際にパン屋さんやお菓子屋さんではこちらが主流に売られています。この他ボレキ屋で売っているポアチャはよりパリパリとしていてミルフィーユ的な歯ごたえがおいしいなど、ショップや地方によって様々な種類のポアチャがあるので、色々なところで試してみて。
どこで食べられる?
ガイドの好きなガラタ・シミッチシでは目の前で手作りシミットがかまどで焼かれていく
トルコ中、至る所に店舗があるシミット・サラユ
この他イスタンブールのカラキョイにはガラタ・シミッチシと呼ばれるシミット専門店があり、ここではかまどで直接シミットを焼いているのでサクサクの美味しいシミットがいつでも食べられます。ガイドが個人的にとても好きなシミット屋さんです。