はじめに

開業して5年くらいたったころでしょうか。世間では、熟年離婚やDVなど夫婦の問題がよくマスコミに取りあげられていました。私は離婚協議書を作成する日々を送っていました。そんなある日、突然、連絡が入ったのです。

舞い上がる私

それは番組制作会社からの問い合わせでした。誰もが知っているワイドショーの番組制作をしているそうです。下請けだからでしょうか、会社の名前を聞いてもピンときませんでした。しかし、テレビからのオファーであることに間違いはないようでした。

完全に私は舞い上がってしまいました(数年前、ふらりと入った自宅傍の喫茶店で、仕事をしている宮崎駿さんに会ったときと同じくらいの衝撃です)。何と言っても、テレビ世代なのです。テレビに出ることは凄いことという、子供のころから持っている意識は大人になっても抜け切らなかったようです。

なぜ私に?自問自答しました。確かに、SEO対策(検索エンジン最適化)が成功し、離婚協議書という検索をかけると、数年の間、全国1位を維持していました。当然、問い合わせも増えていました。ネットの世界ではそれなりに実績があるからかもと都合よく解釈しました。

浮ついた心で担当者の話に耳を傾けます。すると、離婚に関する再現VTRの監修してくれとのことでした。その内容は、今まで依頼を受けた中で印象に残ったものを取り上げて欲しいとのことでした。
行政書士開業,独立

テレビ出演は多くの依頼を招きます。



生で出演するわけではないし、これならできる。そう思いました。テレビの広告効果ははかりしれません。書籍出版によって会社設立の仕事が軌道に乗ったことを考えると、離婚協議書作成の仕事にどれほどプラスに影響するか見当もつきません。

またとないチャンスだ。そう思いました。こう思うのも無理もありません。瞬時に頭が回転して、様々な計算を始めます。普段出ることのない脳内物質でも出ていたのでしょうか、高揚感につつまれていきました。