福祉サービス分野
福祉サービス分野については難易度が低くなったという印象です。出題傾向にも大きな変更は見られず、気になるひっかけ問題も特にありません。介護支援分野でも市民後見人についての出題がありましたが、成年後見制度はこれからも出題される傾向が強いかもしれません。また、今回の試験では障害者総合支援法についての出題はなく、的が絞られていたため答えやすい問題が多かったと思います。問題51
口腔機能向上加算についての問題です。問題文は以下のとおりです。
「口腔機能向上加算は、言語聴覚士等を1名以上配置し、介護職員等と共同して作成した口腔機能改善管理指導計画に基づき支援を行い、定期的に記録と評価を行う場合に算定する。」
これは正しいことを述べているので正解なんですが、間違いやすいポイントがあります。それは、口腔機能向上加算は歯科衛生士によるものではないのか、ということです。口腔機能向上加算の算定要件に、言語聴覚士、歯科衛生士又は看護職員を1名以上配置して行うものであることとされていることから、言語聴覚士が関与することは問題ありません。
口腔のイメージを歯科衛生士と安直に結び付けず、言語聴覚士や看護師でも算定が可能と理解しましょう。いずれにせよ、試験中の時間配分や緊張などから、十分に分かっている問題でも間違ってしまうことも想定されますので、基本的な部分は理解するようにしましょう。
問題60
成年後見制度と日常生活自立支援事業についての問題です。成年後見制度を利用すると日常生活自立支援事業が利用できないと思われている方も多いのではないでしょうか。状況によっては併用も可能なため、この問題はケアレスミスを起こしやすいかもしれません。
福祉サービス分野の解答予想
福祉サービス分野の出題は15問です。以上、第16回ケアマネジャー試験について考察してみましたが、おくまでも個人的な見解であり、公式な解答ではありませんのでご了承ください。不明な点や公式な解答については都道府県のケアマネジャー試験の問い合わせ窓口までお問い合わせください。
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