保健医療サービス分野・総合分野
保健医療サービス分野については出題傾向に大きな変化はありません。基本テキストと過去問をしっかりと理解していれば問題ないでしょう。問題37
在宅療養支援診療所についての問題です。在宅療養支援診療所は、平成18年の医療保険制度改正により新設したもので、一般の診療所に比べて報酬が高くなるよう設定されています。往診や訪問診療、訪問看護を行うため、ケアマネジャーはしっかりと理解しておく必要があります。問題では老健入所者に対して訪問診療料の算定はできないことを問うており、あくまでも訪問診療の対象者は施設入所者ではなく、在宅生活者であることを理解しておきましょう。
問題41
認知症についての問題です。保健医療サービス分野ですので、医学的な見地から出題されています。問題内容は、BPSDとアルツハイマー病についてですが、じっくりと問題を読み込めば断定的な言い回しの文をチェックし、消去法で答えを導くことも可能です。
つまり、すべて理解していなくとも、明らかに間違っている部分が確定できれば正答に結び付きます。ただし、BPSDは認知症の中核症状ではなく周辺症状であるといった部分は覚えておいた方が良いと思います。BPSDとは、認知症の記憶障害・見当識障害等による二次的に起こる症状で、徘徊や不潔行為などが当てはまります。
問題44
口腔機能維持管理加算の算定要件についての問題です。口腔機能維持管理体制加算と混同しやすく、ケアレスミスが起きやすいかもしれません。口腔機能維持管理加算は、入所者に対し口腔ケアを月4回以上行った場合に算定できますが、口腔機能維持管理体制加算は、歯科医師や歯科医師の指導を受けた歯科衛生士が、介護職員に対して助言や指導を月1回以上行っている場合に算定できます。
保健医療サービス分野・総合分野の解答予想
保健医療サービス分野の出題は15問、総合分野の出題は5問です。次のページでは福祉サービス分野について考察します。