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浦和、歴史とサッカー、県政と文化の中心地(3ページ目)

中山道の宿場町として江戸時代から栄えてきた街、浦和。県庁、さいたま市役所などが立地する県政の中心地であり、文化施設、商業施設に文教エリアとしての人気もあるこの街の様子を見て行きましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

現時点でのマンション供給は駅西口側。
いずれは東口での供給増も

駅前の風景
駅西口から見た東側の様子。道路の向こうに見えるタワーは駅の再開発に伴って作られたもの。現在駅近くと東口側では道路をこの幅にすべく工事が続いている。
住宅供給では新築マンションの豊富さが目につくところ。駅西口のタワーマンションなど大規模な物件供給は一段落していますが、それでも棟数はいまだ減っておらず、駅西口を中心に戸数100戸内外の物件がかなりの数が供給されています。

岸町
旧中山道から見た岸町あたり。12階前後の建物が大半だが、一戸建ての多い地域だっただけに高く感じられる
特に近年供給が多かったのが、旧中山道の西側の岸町エリア。もともとは一戸建て中心の古い街でしたが、現在はマンションの谷間に一戸建てがあるといった状況に。そのため、地元では地区計画を設定、マンション供給に一定の歯止めをかけようとしているとのこと。今後はこれまでほど潤沢には供給されなくなるかもしれません。

東口側
道路、区画、住宅ともに新しく生まれかわった東口側のあちこちでマンション建設が始まっている
逆に最近供給が増え始めたのが、再開発で便利になった東口側。再開発に合わせて区画が整理され、新築された住宅なども目立つエリアで、もともと住宅中心のエリアだったため、商業施設が少ないのが気になるところですが、住宅が増えるにつれ、利便性も高くなっていくと思われます。その分、今の段階では西口エリアに比べ、割安感があります。

価格は規模、駅からの距離などで異なりますが、70m2で3000万円台の後半から4000万円台後半まで。2010年3月時点では建物が完成、未入居となっている物件も少なくないため、お手頃に購入できるチャンスもあるかもしれません。

中古マンションは築後数年から30年近くまでと物件的に幅があるため、平均が出しにくいのですが、築10年内外で70m2の物件と考えると予算は3000万円前後といったところ。40m2~60m2までの物件ならもう少し安く買えます。

坂
このエリアは総じて平坦な印象があるが、実際に歩いてみると意外に坂もあり、駅から遠い場所に住むときには注意が必要
一戸建ても供給数は多いのですが、大半はバス便利用あるいは徒歩20分以上。徒歩15分圏内で考えると4000万円以上の予算が必要で、土地面積の狭い3階建てが中心になります。バス便利用であれば、予算は3000万円台といったところ。土地面積100m2前後の3LDK、4LDKが目に付きます。

一戸建てエリア
県庁の西側、高砂あたりの住宅街。一戸建てが中心で区画も大きい
県庁や市役所周辺など、古くから開発された住宅街の中には邸宅が集まるエリアがありますが、こうしたところに古くから住んでいる人は土地を手放すことは少ないため、供給はあまり期待できない状態。2世帯住宅などに建替え、住み続けている人が多いようです。

仲町通り商店街
駅周辺には商店街、スーパーなどがあり賑やかだが、駅から離れた住宅エリアではコンビニ、自販機も少ない。単身者の場合は周辺のチェックが重要だ
賃貸はワンルームで6万円弱、1DKで6万円強、2DKで8万円前後、3DKで10万円前後(いずれもマンション)といったところ。京浜東北線沿線の中では大宮よりも高くなっており、多少予算を下げたいならお隣北浦和あるいは南浦和を狙うのが手かもしれません。また、3LDK以上などの一戸建て賃貸も少なくないようで、予算は15万円~。ファミリーなら環境を確かめるために、当初賃貸で住んでみるのもいいかもしれません。

玉蔵院
枝垂桜で有名な玉蔵院の門前。新旧が入り混じった、独特な雰囲気もこの街の魅力
駅周辺などを中心に繁華なエリアもあるものの、街全体としては落ち着いた雰囲気のある街、浦和。これが歴史というものかもしれません。そして、その重みが人気、住み心地につながっているのでしょう。
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