3社連続最終面接不合格の意味とは?

多くの就活生にとって自分の志望業界を見つけることは、就活で最初にぶち当たる壁なのではないだろうか。確かに数えきれない数の業界の中から興味だけではなく、適性なども踏まえて志望業界を決めることは簡単なことではない。

「やな」もそんな志望業界に悩む学生の1人だった。彼女は都内の私立大に通っている女子大生だったが、文系出身でありながらIT業界でSE(システムエンジニア)になりたいという希望を持っていた。もともと福祉の勉強をしていた彼女は、SEとして今後ニーズが広がる福祉業界で、コンピューターシステムを通じて課題解決をしたいと思っていたようだ。


最終面接不合格の結果をしっかりと受け入れ、新しい志望業界を見つけた”やな”

最終面接不合格の結果をしっかりと受け入れ、新しい志望業界を見つけた”やな”

彼女は意欲も高く、コミュニケーション能力もあるので、たぶん就活も順調にいくだろうなぁと思っていた。ただ、正直SEやIT業界との相性までは確信が持てなかった。確かに素晴らしい人材なのだが、やはり職種や業界とのマッチングがうまくいかなければ採用にはつながらない。


そしてそんな私の不安は的中した。

ある日彼女からとても不安そうな声で電話がきたのだ。


「今日で、最終面接に3社連続で落ちてしまいました」


聞くと3社とも大手のIT企業だ。その中には第一志望の会社も入っていて、彼女も相当へこんでいた。「他の業界の企業は受けていたのか?」と聞くと、IT企業でSE志望一本で来ていたのでまったく受けていなかったという。

彼女はへこんではいたが、私自身も若干のミスマッチを感じていたので、彼女にこう伝えた。


(私)「やな、もし君がプロサッカークラブの面接官で、選考にイチローが受けに来たらどうする?」

(やな)「もしかしたら1次面接は通すかもしれないです」

(私)「じゃあ、最終面接ではどうする?」

(やな)「……、サッカーじゃなく、野球やったらどう? って言って落とすかもしれません」

(私)「そうだろう。きっとやなを落とした3社の面接官も同じ気持ちだったんじゃないかな」


その後彼女は自分の可能性を見つけるために、IT業界には絞らずに金融や通信、食品といった幅広い業界を受けながら自分との相性を客観的な視点で模索していった。