リハビリテーション概論の問題傾向

リハビリテーション概論の出題内容は、リハビリテーションに関する概念や定義、法律に関するものが主です。近年では、個人情報保護法、介護保険法、バリアフリー新法、ICFの概念、ノーマライゼーションなどが挙げられます。また、他の教科同様、現場を意識した問題として、コミュニケーションや医療面接に関わる問題、クリニカルパスに関する問題、感染症への対策問題も出題されています。

リハビリテーション概論の過去問題と解答

過去問題 第52回(2017年)

老研式活動能力指標の質問項目のうち、手段的ADLに該当するのはどれか。
  1. 「本や雑誌を読んでいますか」
  2. 「年金などの書類が書けますか」
  3. 「バスや電車を使って1人で外出できますか」
  4. 「家族や友だちの相談にのることがありますか」
  5. 「健康についての記事や番組に関心がありますか」

この問題の答えは【3】になります。手段的ADLはIADLと呼ばれ、自立した生活を行う上でより行動な生活活動を指します。例として、買い物、洗濯、掃除などの家事。公共交通機関など移動手段の選択と利用。金銭や薬の服薬管理があげられます。老研式活動能力指標は、それらの能力を評価する評価尺度です。詳細は以下の通りです。

手段的自立
  • バスや電車を使って1人で外出できますか
  • 日用品の買い物ができますか
  • 自分で食事の用意ができますか
  • 請求書の支払いができますか
  • 銀行貯金・郵便貯金の出し入れが自分でできますか
知的能動性
  • 年金などの書類が書けますか
  • 新聞を読んでいますか
  • 本や雑誌を読んでいますか
  • 健康についての記事や番組に関心がありますか
社会的役割
  • 友だちの家を訪ねることがありますか
  • 家族や友だちの相談にのることがありますか
  • 病人を見舞うことがありますか
  • 若い人に自分から話しかけることがありますか

過去問題 第51回(2016年)

身体障害者障害程度等級表による内部障害でないのはどれか。
  • 小腸機能障害
  • 心臓機能障害
  • 代謝機能障害
  • 膀胱機能障害
  • 呼吸器機能障害

この問題の答えは【3】になります。代謝機能は身体障害者障害程度等級表に含まれません。内部障害として含まれる障害は、心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、膀胱または直腸の機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能障害が挙げられます。

過去問題 第49回(2014年)

飛沫感染するのはどれか。
  1. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
  2. インフルエンザウイルス
  3. Clostridium difficile
  4. B型肝炎ウイルス
  5. 緑膿菌

この答えは【2】です。飛沫感染は咳やくしゃみなどで飛散した粒子を吸い込むことで起きる経気道感染になります。インフルエンザウイルスの他に風疹やマイコプラズマなどがあります。その他の選択肢の感染経路は以下になります。
  • MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌):接触感染
  • Clostridium difficile:接触感染
  • B型肝炎ウイルス:血液などの媒介感染
  • 緑膿菌:接触感染

過去問題 第49回(2014年)

溶連菌感染と関連のあるのはどれか。
  1. 猩紅熱(しょうこうねつ)
  2. ガス壊疽
  3. 帯状疱疹
  4. 手足口病
  5. 急性灰白髄炎

この答えは【1】になります。溶連菌に関連するものとして他にもリウマチ熱、血管性紫斑病などがあります。他の選択肢と菌、ウイルスの関係性は以下の通りになります。
  • ガス壊疽:ウェルシュ菌が最も多く、他にノービイ菌、スポロゲネス菌など
  • 帯状疱疹:水痘帯状疱疹ウイルス
  • 手足口病:エンテロウイルス、コクサッキ―ウイルス
  • 急性灰白髄炎:ポリオウイルス

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