パリグルメの新定番、ビストロノミー

ビストロノミー

カジュアルな雰囲気で本格的な料理を味わえるのがビストロノミー

今回はパリで定着しつつあるレストランのスタイル、ビストロノミーについてお話します。ビストロノミーとは、美食を意味する「ガストロノミー」と、カジュアルなレストラン「ビストロ」の2つの言葉を合わせた造語で、リラックスした雰囲気の中で本格的な料理を味わうという意味です。

ミシュランの星の数による格付けに嫌気がさしていたシェフたちは、もっと自由に自分の作った料理を食べてほしいという思いを募らせていきます。そして内装や雰囲気はカジュアルなビストロにし、クオリティの高い美食料理をリーズナブルな値段で提供することを思いつきます。これがビストロノミーの原点です。

ビストロノミー

ビストロノミーの代表的なレストラン、ル・コントワール

ビストロノミーのスタイルはパリで90年代に発生し、00年代でブレイク、10年代で定着してきました。ビストロノミーの生みの親は、当時「ラ・レガラード」をオープンし人気を博し、現在は「ル・コントワール」のオーナーシェフとなっているイヴ・カンドボルト氏といわれています。

ラ・レガラードの成功により、パリではビストロノミーの精神を受け継ぐ次世代の若いシェフたちが続々と現れます。バスク料理のビストロ「ル・トロケ」のクリスチャン・エチュベスト、銀座に支店を持つ「ブール・ノワゼット」のティエリー・ブランキ、2011年の世界ベストレストランで第9位にランクインした「シャトーブリアン」のイナキ・エズビタルト、なかなか予約がとれない人気レストラン「フレンチー」のグレゴリー・マルシャンなどなど……枚挙にいとまがありません。

これらのお店に共通していることは、ディナーのメニュー(前菜、メイン、デザート)がほとんどが30ユーロ代とパリでは決して高くない価格設定と、いずれも2号店、3号店と姉妹店を増やしていること。いかにお店が成功しているかがわかりますね。ビストロノミーのレストランが今のパリのグルメを牽引しているといっても過言ではありません。

それでは、パリのビストロノミーが味わえる人気レストランをご紹介します。

ビストロノミーの王様 Le Comptoir

ビストロノミー

牛肉の赤ワイン煮込みはナッツの食感がアクセントに

ビストロノミーを生んだ「ラ・レガラード」のイヴ・カンドボルトが、オデオン駅前のホテルを買い取ってオープンしたレストラン。数ヶ月前から満席でなかなか予約がとれないことでも有名です。席が空くまでアペリティフができるように開いた、隣のタパスバー「アヴァン・コントワール」も人気。メニューはなくアラカルトのみで、選び抜かれた食材と繊細な味付けはどの料理もハズレなし。18時台に入れば席がとれるかもしれません。

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Le Comptoir(ル・コントワール)
住所:9 Carrefour de l'Odéon 75006 Paris
TEL:01 44 27 07 97
営業時間:12:00~18:00、20:30~23:30
無休
予算:アラカルトで約30~50ユーロ
アクセス:メトロ4・10号線Odéonから徒歩1分
こちらの記事も参考に!>>>行列必至の人気のビストロ、ル・コントワール/パリ

 

元祖ビストロノミー La Régalade

ビストロノミー

前菜の前に来る自家製パテが名物 (c) Comme des Parisiens

ル・コントワールのオーナーシェフであるカンドボルト氏が、ビストロノミーを最初に提案したレストランで、現在は弟子のブルーノ・ドゥーセがシェフを担当。パリ14区のお店が大成功し、1区のルーブル美術館に2号店をオープン。前菜の前に食べられる自家製パテがとにかく美味しくて、食べ放題。ボリュームたっぷりなので、昼を一食抜くくらいで来るのがちょうどいいです。

<DATA>
■La Régalade(ラ・レガラード 1号店)
住所:49, avenue Jean-Moulin 75014 Paris
TEL:01 45 45 68 58
営業時間:12:15~14:00、19:15~23:00
定休日:土・日・月曜昼
予算:ディナー3皿35ユーロ~
アクセス:メトロ4号線Porte d'Orléansより徒歩5分

■2号店
住所:123, rue Saint Honoré 75001 Paris
TEL:01 42 21 92 40
営業時間:12:00~14:00、19:30~23:30
定休日:土・日
予算:ディナー3皿35ユーロ~
アクセス:メトロ1号線Louvre Rivoliより徒歩2分